政界再編成で解散せよ
野田首相は、消費税が通らなければ衆議院を解散すると公言している。言わば消費税と心中するというのだ。
彼の言をまともに信じるバカがいて、早くも3月解散説、6月解散説まで出ている。
バカも休み休みに言え、とぼくは大新聞のおろかな報道に噛みつきたい気持ちである。
野田首相は本気で解散する信念や行動力があるのか。ノーと明言しておく。彼は小泉元首相の郵政改革解散にならって、大見得を切ったつもりだが、小泉と野田では政治家の質と器量が天地ほどの差がある。
野田は反対勢力の小沢とその子分の動きに一喜一憂し、極力そのご機嫌を立てている。今回の改造内閣にしても小沢派の大臣待望組を迎え入れただけで新鮮味は何一つなく、実質的には小沢の代弁である輿石幹事長の描いた絵である。
小泉は、たとえば党風刷新と党の若返りのため大胆にも70歳定年制を決めた。郵政解散に当たり、中曽根康弘と宮澤喜一という元総理の大物が公認を申請したが、小泉は例外によって規定を骨抜きにしてはならぬと、両御所の公認を許さなかった。結果、両人とも再びの政界復帰は実らなかった。
所信を断固貫くという小泉と、右にふらふら、左にふらふらというような野田流とは政治家の質が違う。
それにしても民主党はだらしがないばかりか、頭の悪いことでは最低である。こんな政党に日本の政治を任せては、まさに日本丸沈没である。国民の怒りは広く深く沈潜しつつあるが、こんな不人気最悪の野田内閣で解散なんかできっこないのは3歳の童児だって知っているかもしれない。
彼が解散を豪語するのは、実は政治局面への達観からではなく、党内の小沢派鎮めの手段なのである。小沢は、党員資格を奪われているにも拘わらず、その子分百余名を動かして野田内閣を揺さぶり続けているが、これは誰の目から見ても異常であり、政党の体をなしていない。
マスコミは、このおろかな、権力亡者たちの動きに日本の発展と国民の幸福を期待するというのか。貴重な紙面を費やして大きく報道している。
例えば16日の民主党大会で、国家国民のために消費税を増税する、と大見得を切ったその直後、小沢派のグループは決起集会を開いて109人の子分たちが気勢を上げた。増税反対をむき出しにしたこの集会は、国民の目に民主党の分裂を印象づけた。
だれよりも解散の怖いのが小沢派議員であり、もし選挙になれば、彼らはなだれをうって討ち死にするだろう。小沢一味は消費税反対ののろしをあげることによって解散を封じようとしているのであり、もし野田首相や岡田副総理が本気で日本と国民を思うなら、この際、小沢一派を切るがよい。
いまの日本には旧態の頭も体もおんぼろの政治家があまりにも多すぎるから、この際、民主党のお家騒動を契機に政界を再編成し、新たな指導者で解散するのが本筋である。(敬称略)【押谷盛利】
2012年01月18日 16:03 | パーマリンク
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