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大阪都構想の選挙と改革

 終盤を迎えての大阪市長、府知事選は国政レベルの脚光を浴びている。地方の自立と行政の若返りの側面から国民全体の問題として関心が高まっていることはとてもいいことだ、とぼくは思っている。
 東京都は石原知事が生まれてからその格が上がり、世界の東京として重きが置かれるようになった。日本を二分する大都市は東に東京、西に大阪である以上、大阪が頑張ることで日本がよくなり、発展することにつながると思うし、関西や本県ばかりでなく、大阪以西の中国、四国、九州もまた大阪の飛躍発展に影響されるのではないか、とぼくは大阪に大きな期待をかけている。
 だれがなんと言おうと地方の発言力を大きくし、国民の身近かな諸問題で本音を堂々と発信しているのは橋下前知事である。府民の絶対的信頼感の上に立って、自分の良心と見識に基づいて有限実行のお手並を見せてきた。地方の首長はかくあらねばならない、という見本を彼は全国に示した。
 府知事として目に見える改革と実績を残した彼が地方自治大阪の窮極の目標を大阪都の実現においたのは正論であるが蛮勇でもある。40歳代の若さと知性と行動力の彼をして大大阪都建設への蛮勇を振るわしめているのは政治改革という神の御心であろう。
 大阪都実現で大阪市が潰されたのではたまらん、と平松現市長が再選へと自、民、共の支援を受けているのが今回の市長選。見た目にはがっぷり四つに組んでいる構図だが、大阪市民がアホーでない限り橋下氏が勝つとぼくは見ている。
 その理由を簡単に上げる。
 先ず両者の年齢である。40歳代と60歳代の20歳も違う年齢差は改革を推進する上において見逃すことの許されないポイントである。政治は改革と発信と実行力だが、この3点における2人の対比はあまりにも鮮やかである。
 橋下は風を起こした。彼の手による維新の会は府議員の過半数を握ったばかりか、市議会においても第1党の勢力を占めるに至った。まさに上昇気流に乗った感じだが、これは彼の行政改革と減税への勇猛心にもよるが、小・中学の学力検査の学校別公表とか、朝鮮人高校への補助に対する毅然とした態度とか教育向上と愛国心に対する府民の素朴な共感によるものだろう。
 大阪府・市民の共通の願いは行政の枠のこだわりを払っての徹底した改革と役人減らし及び減税であるはず。水道、下水道、老人福祉、その他、市と府による二重行政の無駄があるが、現職の平松氏はとりでを崩さずこれまで通りの大阪を守るというが、革命期の戦いは古来、攻める側が民衆の支援に勢いづき、守る側がとりでのほころびに苦しむのが歴史の必然となっている。
 今回の大阪市長選は改革か従来路線か、二者択一の戦であるが、それも国政的レベルの大革命か、現状保持かの大戦争である。
 しかも、この大戦争には、至近の距離にある次の国会解散、総選挙の思惑がからんでいるから国民としても目が離せない。国民の多くは大阪の維新に注目している。それは国政における大改革を願っているからであり、橋下流の英雄を待望しているといっていい。それは大阪維新と中央の国会改革派の統一戦線による世直しであり、あらたなる平成の新日本建設である。【押谷盛利】

2011年11月25日 19:00 |


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