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「サラ川」総選挙を前に(見聞録)

 企業で働くサラリーマンをはじめ、OLや主婦などが仕事や家庭の出来事を面白おかしく、五・七・五で表現する「サラリーマン川柳」。1987年に第一生命保険が始めた企画で、毎年その年の世相や流行を表現するユニークな句が投稿されている。
 今年で25回目を迎えることを記念し、同社は28日、過去の優秀作品60句から優秀賞を選ぶ「サラ川総選挙」を行うことを発表した。その60句についてはまだ発表がないが、これを機に過去に発表された川柳を読み返すと、その当時の日本の世相が垣間見えて懐かしい。
◇バブル崩壊直前の1990年の最優秀作品は「ボディコンを 無理して着たら ボンレスハム」、次点は「一戸建 手が出る土地は 熊も出る」。OLがディスコで遊び、地価高騰によりサラリーマンは田舎でしか一戸建てを持てない時代だった。
 バブル崩壊後は景気低迷で企業を取り巻く環境は厳しく、経費の切り詰めや人員整理は当り前。「コストダウン さけぶあんたが コスト高」(98年)、「『課長いる?』 返ったこたえは 『いりません!』」(03年)がそれぞれの年の最優秀作品に選ばれた。バブル期をノウノウと過ごした管理職に部下の風当たりは強い。
 職場での世代間の意思疎通も課題だ。「『早くやれ』 そういうことは 早く言え」(96年)、「『空気読め!!』 それより部下の 気持ち読め!! 」(07年)。
◇2000年以降はインターネットやデジタル機器が急速に普及し、アナログ世代のオジサン達の戸惑いも川柳になった。
 「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」(00年)、「デジカメの エサはなんだと 孫に聞く」(01年)が最優秀作品に選ばれた。
 世の男性陣は亭主関白に憧れながらも、現実は儚い。「いい家内 10年経ったら おっ家内」(92年)、「プロポーズ あの日にかえって ことわりたい」(99年)、「タバコより 体に悪い 妻のグチ」(02年)、「昼食は 妻がセレブで 俺セルフ」(05年)と、サラリーマン川柳らしく、家庭の悲哀をうまく表現している。
◇総選挙は10月3日スタート。同社のホームページでエントリー作品が公開され、懐かしの川柳が並びそう。

2011年09月29日 16:52 |


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