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W杯予選と帰化選手(見聞録)

 2014年サッカーワールドカップのアジア3次予選が2日開幕し、日本代表は埼玉スタジアムで北朝鮮と対戦した。終始ゲームを支配しながらも決定力に欠ける日本は、後半ロスタイムでようやくゴールを決め、1対0の薄氷を踏む勝利を収めた。
 3次予選は来年2月まで続き、ウズベキスタン、タジキスタン、北朝鮮とそれぞれ2回ずつ対戦。上位2チームがアジア最終予選へ進む。
 最終予選には3次予選を勝ち抜いた10チームが2組に分かれて総当たり戦を行い、各組上位2チームが本大会の出場権を得る。
◇さて、3次予選で日本と対戦するタジキスタンは、実は「たなぼた」の出場。というのも、当初は2次予選で同国を破ったシリアが出場する予定だったが、規約違反により出場資格を剥奪されたからだ。
 その規約違反というのは、2次予選の際に出場したシリアの選手が過去、スウェーデンの五輪代表でプレーしていたということ。
 国の代表が出場するW杯では、一度でも他国の代表となった選手を自国代表とすることができないという規約がある。国の威信とプライドをかけた大会にあって、代表選手が各国を渡り歩いては困るのであろう。
◇昨晩の日本代表の北朝鮮戦では、日本に帰化した李忠成、ハーフナーマイクが出場した。
 李忠成は在日韓国人4世として東京で生まれ、2007年に日本に帰化した。韓国も祖国としており、何かと感情的対立のある日韓の間で葛藤しながらも、日本代表として堂々と活躍している。
 ハーフナーマイクはこの日が代表初出場。オランダ人の父と母のもと、広島で生まれた。オランダ語、英語、日本語を話す「トライリンガル」で、1994年に帰化している。北朝鮮戦では194㌢の長身がゴール前での存在感を発揮した。
 過去の日本代表を紐解けば、ラモス瑠偉、呂比須ワグナー、三都主アレサンドロ、田中マルクス闘莉王(いずれもブラジル出身)らが帰化選手として知られる。
◇帰化には日本に住んだ期間や日本語能力が問われるが、W杯という大舞台で人種や祖国が異なる選手が出場することに、「生粋の日本人だけで戦うべき」といった否定的意見もある。
 ただ、日本人として生きてゆく決意を示し、認められた彼らは、我々のような元来の日本人より、よほど日本を愛し、尊敬しているのではないか。試合前、日の丸を見上げて国歌を斉唱する彼らの姿に、いつもそう感じている。
 一方、昨日発足した野田新内閣。外国人参政権賛成派のメンバーが8人も含まれていることに、不気味さを覚える。

2011年09月03日 14:17 |


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