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ぜいたくな話ではある

 国の政治が乱れているのに国民はわれ関せずで、飽食と旅行と美容、そしてろくでもない買い物に明け暮れている。
 国の借金で将来が心配されているなか、インチキの債券情報でカネを詐取するものや、オレオレ詐欺が新手の商品を開発して老人のヘソクリを盗むなど、この国は金持ちなのか貧乏なのかさっぱり分からない。
 世相を手っ取り早く掴むにはテレビに限るという。どの番組もアホ番組といえば怒られるかもしれないが、コマーシャルもお笑い番組も女性の裸や顔を駆使したり、ペットに人間の優位性を見せたり、品のない言葉や所作で流行をあおったり、美容や健康など国民の関心をいいことに「これがよく効く、あれが宜しい」とお買い得情報を垂れ流す。
 ほんにこの国は、けったいな国で、スキー場は超満員、休日の高速道路は至るところが渋滞。都市といわず、地方といわずもの売り専門の○○駅なる市場の流行。売り手市場がご繁昌とあればその企業群の成り立つ「消費者さま」がなくてはならぬ。
 消費者さまはどんな顔して、どんな空気を吸っているのだろうか。仕事がない、働きたくても働けない、学校を出ても就職地獄で泣かねばならない、などという深刻な声をよそにインチキの申請で何百万円もの生活保護を受けていて逮捕されたものもあるし、出勤簿に判を押しただけで、家へ帰って別の仕事をしていた市役所の職員の話もふざけたニュースである。
 名古屋の河村市長は減税を看板に再選され、ときの人となって大阪の橋下知事と平成維新を期待されるが、その名古屋市民は議会をリコールしたので近く市議選が行われる。予算を通じて提案した減税案を反市長派は潰したが、同じ市民代表でありながら、片や「減税」、片や「反対」という二重構造的自治体そのもののありようが今の日本の「へんてこ」ぶりを物語っている。
 いまの日本の国の政治は大本が狂っているのに、それをただそうとする国民運動が燃えてこない。その辺が「けったいな国」であり、「へんてこな国民感情」なのかもしれない。
 大本が狂っているとは何か。国民が「ノー」と反発し、不信感を募らせている小沢民主党元代表のカネと政治の問題が未解決のまま大事な時間と労力を消費していることをいう。
 政治資金にまつわる疑惑や国民の税金から出している政党交付金のからくり、政治が看板で不動産屋が本職なのか、とにかく国民の信頼感のない政治家が実力者として政権党を牛耳っているという不可解さ。これの解決に「党員資格停止」などというふざけた結論を役員会は出したが、それも事実上、骨抜きされて、この大なまず、強制起訴の被告でありながら裏から日本の政治を動かそうとする。
 全くまともでなく、へんてこそのものだが、それがまかり通るのは国民の腹がふくれているからだろう。ぜいたくな話である。【押谷盛利】

2011年02月16日 10:23 |


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