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相撲協会は解散せよ

 国技の大相撲が国からも国民からも見放されるピンチに立たされている。
 あってはならない八百長相撲の発覚である。昨年の夏、ファンからソッポを向けられたのは暴力団がらみの野球賭博をめぐる恐喝事件が端緒だった。
 前途を期待されていた上位力士や中堅力士が逮捕され、国技の名を辱めたとして、NHKは7月の放送を取りやめた。多くのファンの大相撲放れが、相撲協会の危機感を深めたはずだが、今回の八百長賭博は協会の存亡に関わる不祥事となった。
 文科省は3月13日開幕予定の大阪春場所の中止を検討しており、NHKは、仮りに実施されたとしても中継の生放送は取りやめることにした。
 当然である。八百長事件の発覚は力士間のケータイによるメールのやりとりによる。このメールのやりとりは、昨年夏の野球賭博の証拠物件として警察に押収されていたもので、その中に意識的に消されていた部分があり、再捜査によって消されていたメールが明るみに出た。
 バレることを恐れて押収前に八百長に関する部分を消したが、このメールを再録すると、八百長の仕方や星の貸し借り、次の場所の約束までが浮かび上がり、病的な内部腐敗の生々しさを立証した。
 ファンがひいき筋の応援に、手に汗握ってはらはらしているのをよそに、カネもうけの八百長相撲が蔓延しているとなれば最早や信用するものはあるまい。八百長相撲を見るために国技館にゆくものもないし、そんな腐った相撲は放送してもだれも見向きもしない。
 大相撲は国技だとして、国が面倒を見、公益法人として認可し、国費の助成まで手厚く保護しているが、昨年の賭博事件といい、今回の八百長事件といい、その腐敗の実態は並みのものではない。賭博には胴元が存在するし、八百長にも背後に賭博や暴力団の影が見え隠れする。国民道徳を傷つけ、健全なスポーツを泥まみれにする大相撲に国や公共団体、報道陣の応援するいわれはない。
 それでなくとも、最近の大相撲は国産力士が振るわず、横綱や大関以下中堅は外国人力士のオンパレードで、さっぱり面白くない。
 振り返ればハワイ組の小錦、武蔵丸、曙、モンゴル組は朝青龍、白鵬以下大部屋の独立集団の感があり、加えて、近くはヨーロッパの琴欧州、把瑠都が加わり、ヤマト力士は見る影もなく、窮地を八百長でカバーするするのか。
 日本相撲協会は解散して、今後はプロレス並みに各部屋ごとにチャンピオンをつくって後進の指導と国技の再浮揚に力を入れるがよい。【押谷盛利】

2011年02月04日 14:28 |


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