滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



2010年04月30日

鳩山内閣不信、極点に

 鳩山内閣の支持率は一番新しい世論調査で20・7%という危機水域に達した。
 これは共同通信社が28、29日に実施した緊急電話世論調査の結果である。同社の世論調査は1月中ごろ以来下がり続けており、不支持率は64・4%を示した。
 鳩山内閣の不人気は、そのまま与党の民主党の不人気につながる。さらに分析すれば、内閣の要の鳩山首相と党の要の小沢幹事長の不人気に集約される。
 まるで申し合わせたかのように2人は国民を愚弄し、結果、国民の反発を食らい、政治不信を限りなく高めている。こんな首相、こんな幹事長が性懲りもなく存在し続けることは国民の不幸であるばかりでなく、国家の威厳に関わってくる。
 政治の大事な側面の一つは国防と外交であるが、国民から信用されず、いつ倒れるか分からない内閣に他国が安心し、信頼して外交交渉をするであろうか。
 分かりやすい例で言えば破産の公算の強い企業に銀行が安心して金を貸すであろうか、である。
 鳩山首相について言えば、さきの国会で、当時の自民党の与謝野氏が「脱税王」と批判したことで、すべてが明瞭である。
 首相は秘書のしたこと、知らなかった、と逃げ口上を続けているが、その秘書は逮捕され起訴され有罪とされた。もし、この事件が明るみに出なかったなら、後に鳩山氏が納めた贈与税はまぬがれたことになる。明らかな脱税行為であり、確信犯である。
 税収が少ない、国家財政の危機、と叫ばれている今日、国民の頂点に立つ政治指導者が国会で脱税王の名で糾明されつつ、いまなお、ポストにしがみついている国は民主主義国家の姿ではない。
 鳩山内閣を支え、事実上コントロールしているのは民主党の小沢幹事長であるが、彼は政治を利用して金もうけをしている。国の政党交付金を悪用して、不動産投資をするなど、不動産屋になり下がった、との悪評は国民のすみずみにまで知れ渡っている。しかし、彼は蛙の顔に小便の面で、党内からの批判に対しては選挙やポストでにらみをきかせ、党内の雰囲気を「ものいえばくちびる寒し」の独裁的なものにしている。
 今回の世論調査の支持率低下は、国民の率直な意見であるが、それが、どんな形で地方で爆発しているのか、次回に検証してみよう。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月28日

名医でも治せぬ病気

 自殺者が多いというので県は対策基本方針を決めるという。方針を策定したからすぐ効果が出るほど単純なものではないが、放っておいて不幸な人を傍観する手はない。
 しかし、考えねばならぬことは末期的現象といえば少し悲観的過ぎるかもしれぬが、このごろの犯罪や教育困難校、少年の不良化など、自殺、他殺を含めての社会不安の危機的様相である。
 末期的現象に近いこの社会不安はとりもなおさず国民のすべてが病みつつあるということで、しかも憂うべきは治る方向よりも慢性化しつつある点である。自殺にしても子どもの不登校にしても、あるいは引きこもり、子ども虐待、みんな、根っこは一つである。
 根っこは何か。人間の体の芯である。心である。肉体は栄養たっぷりで、みんないい体をしているが、それを支配する心のエネルギーが貧しく、吹けば飛ぶような弱さであり、ハンドルさばきではないが、正常運転のできぬ危うさなのだ。
 これはいかなる名医でも治せぬ。日本人を丸ごと根本から叩き直さねばならぬがそれは不可能である。ではどうするのか。それぞれの家庭や地域、国が意識的にできるところからやらねばならぬが、それすらも難しい。しかし、指導者に献身的にやる気があれば。ある程度は前進する。
 例えば、大阪府の橋本知事は教育現場の尻込みを抑えて学力テストの学校別の成績の公開を断行したし、名古屋の河村市長は議会の反対を押しのけて、議員の定数減や給料の大幅ダウンを提案し、新風を吹き込んだ。
 行政によっては公的施設内の禁煙はもちろん、その敷地内でも禁煙を条例化したところがある。タバコが健康にダメなら、タバコ税なんかに目をくらませず、断固として禁煙を政策化すべき時期に来ているのだ。
 戦後の日本人は砂糖のように甘く育てられてきたから、人の助けを得なければ自立できなく、だれかに悪く言われればそれで自信を失ってしまう。
 差別反対のワル乗りで、みんながタダ乗りを願い、社会から国から何がもらえるか。尽くすことを考えずに「もらう」ことばかり考え、もらう体質、助けられる体質、守られる体質になりきってしまったから、雨が降ったり、風が吹いたり、雪が降れば、からきし元気がなくなって沈んでしまう。
 家で、ちやほやされたぼんぼんが、学校へ行くようになって、突然自信を失うのは自分以外の他者の存在を知らなかったからである。
 日本人の病める体質を根本から叩き直すことは100のうち10ほどでしかできぬかもしれぬが、心あるものは勇気を振るって、その10に立ち向かい、10を20にする努力をするしかない。それをやる人が国難を救う先導者である。
 まずは手始めに国の最高のポストである鳩山さんと小沢さんにはおやめ頂きます。政治とカネの不信を爆発させるのは国民の1票にかかっている。参院選でどこまでペケにするか。まずここから手をつけよう。次は、しもじも国民からゆこう。
 働かぬヤツがうろうろしているが、こういう連中は犯罪と結びつきやすい。事件のたびに被疑者は、ほとんどが無職である。地域の人は知っているはずだ。無職の人は警戒されるべきであり、引きこもりも油断できぬ。
 クスリの宣伝に迷わず自分の自然治癒力を信じ、強い肉体を作ろう。それには健康な食事、積極的な運動が不可欠。目標を定めて歩くこと。自動車はなるべく乗らぬ。人さまのために汗をかくこと。親を大事にしているか、友人と仲良くしているか。テレビを見るよりは手や足を動かすこと。
 なんでも小さいことから先ずは実践。理屈はどうでもよい。よいことはとにかく実践。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月27日

緑に親しむGWを(見聞録)

 大型連休の「ゴールデンウイーク」は29日からスタートする。5月9日まで11連休を取得する市民もあることだろう。
 祝日は「国民の祝日に関する法律」で記され、4月29日の「昭和の日」は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」とある。
 5月3日の憲法記念日は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」、5月4日の「みどりの日」は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」、5月5日の「子どもの日」は「子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」という具合に、それぞれの祝日に意味が込められている。
◇さて、ゴールデンウイークの皮切りとなる29日の「昭和の日」は、元々は昭和天皇の誕生日として、祝日に指定されていた。1989年の崩御に伴って「みどりの日」と改められた。その名称は、昭和天皇が植物に造詣が深く、こよなく自然を愛されたことに由来する。
 後に、「昭和」にちなんだ名称に改めるべきとの声が国会内で大勢を占め、2005年に「昭和の日」と改められ、「みどりの日」を5月4日に移動させた。
 昭和天皇の緑を愛される心が「みどりの日」を生み、現在、その前後を「緑化推進月間」と位置づけ、各地で様々な緑化運動が展開されている。
◇長浜市内では、歴史的価値や伝承のある木、地域のシンボルとなっている木を「保存樹」として指定する取り組みが行われている。
 例えば、野村町の樹齢約1000年のケヤキは地元で「龍の木」「堂の木」と呼ばれ親しまれている。江戸時代、村が火災に襲われた時、ケヤキの上に現れた龍が火を吹き消したという伝承があり、ケヤキに火が燃え移った際にできた穴が今も残っている。
 力丸町の樹齢1400年のサイカチは、593年にこの地を巡礼した聖徳太子が、病やケガで苦しんでいる住民のために、実や葉が薬となるこの木を植えたとされる。
 東上坂町の樹齢1300年の杉は、1570年の姉川の合戦で徳川家康が陣を構えた神社の御神木。
 また、保存樹には指定されていないが、細江町の安楽寺には空飛ぶ龍の形をしたユニークな松の木がある。
◇ゴールデンウイークは新緑がいよいよ深くなる頃。自然を愛する心を養うためにも、近隣の野山を散策したり、地域に残る樹木を観察したりと、緑に親しむのも楽しい過ごし方では。

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月26日

若い娘と「頂きます」の話

 過日、米原駅のホームで見た若い娘2人。高校生か、中学を出て就職している娘か、さだかではないが、ハイヒールを脱いで、尻を地べたにおろして、脚をハの字に広げて、しゃべりながらパンを食べていた。
 電車を待つ束の間の出来事だが、服の汚れや、格好の悪さなど全くの無頓着。電車が近づいてくると、立ち上がり、脱いでいたハイヒールをさっと履いて乗り込んだ。
 こういう娘はどんな家庭環境で育ったんだろうか、と余計なことを考えるぼくであるが、先日、友人からこんな話を聞いた。
 東京だったか、どこだったか忘れたが、たまたま家で給食の話が出た。子どもが学校で給食の食事をするとき、頂きますというのだが、それが引っかかったらしい。
 「なんで、頂きます、と言わにゃならんのや。給食費は払っているんだから、そんなこと言わんでもよい」。父親か母親か、家でそんな話が出たらしいが、聞いてあきれる人が多いのではないか。
 「頂きます」は、ただやから感謝の意味で言っているのではなく、食べものの恵みに対する感謝の心の表現である。その短い言葉は千金の重みを持つ食前の挨拶である。
 今日も元気で働く(学ぶ)ことができ、こうして、お食事することができ、本当に私は幸せです、ありがたいことです。それでは頂戴致します。この挨拶が食前の「頂きます」で、給食費を払っているとか、どこかの接待でご馳走になっているから、とかいうのとはわけが違う。
 いつ、どこでも、だれでも、日本人はみんなこうして食前の作法として両手を合わせて感謝をする。それは同時に、その食べ物を肉体にとり入れることによって、それを栄養源として、勉強に仕事に励みますという誓いの言葉でもある。
 ところが、このごろは、そのうるわしい作法も家庭から消えつつあるようだ。一つは家庭のみんなが団欒することが少なく、食事の時間がまちまちになり、モーニングコースや外食の機会が多くなったせいでもあろう。
 しかし、それでもまっとうな日本人は自宅で独りのときも、あるいは外食のときも、必ず直前には「頂きます」と手を合わせる。当然ながら、終われば「ご馳走さま」とこれまた感謝の挨拶をする。
 こういう美しい習慣が崩れつつあるのは、若い子のプラットホームや電車内での所作のなかにも現れる。いわば、われわれの先祖の残してくれた日本人の誇らしい文化が消えつつあるということ。
 こういう些細なことから考えても、いまの日本の抱えている不安や悲しみがただごとではないことが分かる。
 日本人は「武士は食わねど高楊枝」なるプライドを持つが、今は上に立つ者も、しもじもも欲に目がくらんで、不快な事件が後を断たない。政権与党の幹事長や総理がカネと政治で批判を受けてもカワズに小便の厚顔。政治不信は子どものしつけや教育までも壊してゆく。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月23日

あなたなら どうする

 自殺者が増え続けているという。昭和22年ごろの自殺者は年1万人ほどだったのに、平成の今は3万人を超えている。
 滋賀県では200人くらいだったのが今は300人くらい。県の場合、働き盛りの30から50歳代が過半数を超え、自殺者の7割が男性を占めている。
 女性は一見弱そうに見えるが、環境にも病気にも失意についてもたじろがぬ強さを持っているといえよう。しかし、いずれにしても自分の命を自分で殺めるのだからこれは一種の病気である。
 先日も書いたが、若い男が女性と暮らしながら、幼い子を虐待したり殺したりするのも病気といえば病気である。秋葉原事件のように一瞬のうちに不特定多数の通行人を殺す男もまた病気である。
 最近の例では引きこもりの男がインターネットを断たれたというので一家みな殺しに近い大事件を起こしたが、そもそも引きこもりそのものが病気なのである。朝昼晩、酒なしではいられぬものも、パチンコなしでは日の送れぬ者もすべて病人である。
 このような精神的な患者は家族はともかく一般の人には分からない。そういった手のつけようのない重症の者のほかに潜在的な患者がいる。これは、その時の空気、何かの因縁で暴発しかねない危険がある。
 考えれば、危険因子を持つ精神的患者がうようよしている世の中だから物騒この上ない。どうして、お互い、身の安全を守るか、大変な時代を迎えているわけだが、事態は明るい方向に向かってはいない。そればかりか、精神は平常でも肉体の故障者は数がつかめぬほど多くなった。
 極端に言えば、10人が10人、クスリ持ちである。クスリによって、どうにか体調を保っているというのは、今日は安心でも明日は分からないという不安感を抱えている。
 誇りをもってクスリを服用するバカはいないが、クスリには副作用がつきものだから、知らず知らずに病気が慢性化したり、他の病気の引き金になったりする。肉体の病気が精神の病気を誘発する心配も皆無ではない。
 クスリはよく効くから重宝されるが、そこにクスリに対する過信が生まれ、胃のクスリを飲みながら酒や甘いものに目がないというご仁も少なくない。
 健康食品という美名で、力のつく飲みもの、美しくなる飲みもの、病気を撃退する飲みものなどなど新聞、雑誌、テレビ、ラジオに宣伝する。そんなに効くなら、日本人はみんな強くて、美人で健康で、という話になるわけだが、そう思わせるのは「お金もうけ」の商魂であるし、それをそう信じるのはクスリ依存体質のこれまた病気である。
 病気になって苦しむのも勝手、クスリ漬けでおかしくなるのも勝手、おかしくなって自殺するのも勝手だが、他人さまに迷惑をかける段になれば悪徳でもあり、ときには犯罪にもなる。
 みんな、よく考え、賢くなって健康家庭、健全社会、安心社会をつくらねばならぬ。あなたならどうする。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月22日

依存症を考える(見聞録)

 依存症について考えたい。
 先日、長浜市社会福祉センターで開かれた滋賀県断酒同友会長浜支部の例会をのぞき、アルコール依存症の患者や家族の体験談を聞いた。
 アルコール依存症の残酷さは、家族の絆を砕くことだ。依存症の本人は、会社や地域での信用を失い、ついには内臓疾患で入院することになるが、それに付き合わされる家族は悲惨でしかない。酒のことしか考えない本人には、家族の「お酒をやめて」の声は届かず、常識が通じない。
 依存症へ陥る背景は、離婚や死別、解雇といった突発的な不幸を紛らわせるための「やけ酒」や、普段からの大酒飲み、酒付き合いの良さなど多様だ。そして、いつの間にか、酒量をコントロールできなくなる。
 誰でも依存症に陥る可能性があり、治療するには、まず病院に入院するしかない。依存症が治っても、ひとたび一口でも飲めば再び酒乱に逆戻りするため、アルコール依存症に「完治」はなく、一生酒を口にしない「断酒」しか道がない。
◇アルコール依存症以上に恐ろしいのが、パチンコ依存症。
 長浜でも朝刊の折込チラシに連日、どこかのパチンコ店の宣伝が入っている。テレビのコマーシャルも盛んで、パチンコ業界の景気を代弁しているが、その景気を支えているのはパチンコ店に通う市民だ。
 国道などの大通りに面し、数百台の遊戯台を備えたパチンコ店の機械代や人件費、電気代などを考えると、いったいどれほどの金額を市民がつぎ込んでいるのかと、ぞっとする。
 パチンコ業界組織「日本遊技関連事業協会」によると、遊戯人口は平成20年度が約1580万人。平成7年度に比べ半減したが、売上は約3分の2の約21兆円を維持している。これは、1人あたりの投入金額が増えていることを指す。
◇パチンコにのめり込むと、大当たりに興奮するのではなく、「ほっとする」そうだ。大当たりで初めて安堵感が得られ、その安堵感を得るために、イライラしながらパチンコ台にカネをつぎ込む。
 給料のほとんどを費やしたり、嘘を付いて親族からカネを引き出したり、消費者金融やヤミ金から返せるあてもない借金を繰り返しているなら、パチンコ依存症の可能性がある。
 放置すれば財産と信用を失い、最終的に家族の絆が崩壊する。
 もし、パチンコ依存症が家族にいるなら、残された選択肢はそう多くない。病院での治療か、一緒に泥沼の人生を歩むか、家族の縁を切るか。

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月21日

子どもを殺す若い親

 幼い子を傷つけたり、殺す男はどんなヤツなのか。
 畜生以下のこんな男にも親がいるはずだが…。そう考えながら、こうした事件を追っていくと、そこに一筋の暗い影を発見する。
 それは何か。家族制度による家庭倫理と家庭秩序の崩壊である。幼い子を虐待したり、殺したりした男はたいてい若もので、内縁かどうかはともかく、結婚して、これまた若い女性と同棲している。
 若い女性が再婚の場合は先の男との間にできた子があるはずだし、いまの男との関係は肉体の取り持つ因縁が先行しているかもしれない。そこに2人の子ができても不思議ではない。2人の関係は男がヒモになって女に飼われていることもある。女が外へ働きに出て、男が留守番をしているケースもあろう。
 2人の間に出来た子はかわいいが先の男との間にできた子には愛情がわかない。それで、衣類を汚したり、食器を割ったり、後から生まれた子を泣かせたりすると、腹が立って殴る。女性の連れ子だから、男の態度いかんによってはなつかない。なつかなければますます腹が立つ。箸の上げ下ろしにも難くせをつけて、殴る蹴るの暴力が常態化する。顔や体にアザができても女親は男から離れられないため防護策を考えない。
 このケースのほか、もっとひどいのは、2人の間に生まれた子にも拘わらず、おむつを替えるのを嫌がったり、泣きやまなかったりすると、乱暴に揺すったり、叩いたりして身心の健常な発達をそこなうことになる。
 殺意をこめているとしか言いようのない水風呂攻めや、せっかんを繰り返す。子育てのイロハが全然分かっていないのである。
 まあ、こんな状況の若い2人のチンプンカンプン無茶な生活ぶりが幼い子を地獄の底へ突き落とす。簡単にいえば結婚する資格がないのである。子をつくることは結果としてはできるが、その育て方をわきまえず、育てる愛情がない。
 世間やマスコミがバカの一つ覚えのように「できちゃった婚」などとはやし立てた無手勝流がいわば公害のようにデタラメな家庭と子どもいじめや子殺しの社会をつくってしまった。
 おそらく子をいじめたり、殺したりする男や女の過去を洗えば、彼らもまたろくでもない家庭から育った哀れな境遇だったかもしれない。
 諺に「子を持って知る親の恩」がある。子育ては容易なことではないが、子のためには命も惜しまぬほどの強い愛情があるからこそ世間一般の子はまともに人間らしく成長してゆく。そして子育ての苦労のなかで、自分を生んでくれた親さま、育ててくれた親さまのご恩をしみじみと感じるのである。
 そういう親子の尊いふれあいと愛情を知らずに成長した子は、わがままで、ひとりよがりで、世間とか世渡りといった人間の道を知ることもなく、犬やネコが野合するように、くっついたり、離れたり、乱れた生活を繰り広げ、仕事ぎらいの遊び好き、お金に困ったらサラ金で、さらに困ったら生活保護を…といった調子。
 うす暗い人生を不健康に生きてゆく。生まれた子こそかわいそうであるが、こんな世の中にだれがした。家庭崩壊の犠牲者は子どもであり、家族制度をバカにしたつけと、道徳教育を反対したヤツらが子ども地獄の元凶である。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月20日

自然の気まぐれ(見聞録)

 低温・日照不足といった天候不順で野菜が育たず、価格高騰を招いている。キャベツ1玉400円などと報じられ、台所を預かる主婦は料理の工夫とアイデアが試されている。
 作物の生産量が天候によって左右されることは、生産者と消費者の頭を悩ませる問題で、不作なら供給量が足りずに価格が上昇するのは市場原理ゆえ。
 大豊作なら逆に価格が暴落。「生産調整」の名で、野菜畑をトラクターで踏み潰すこともある。
 天候不順による不作は、いかに農薬や肥料などの科学技術を駆使しようとも、結局は、お天道様次第、自然のきまぐれということを示している。
 その気まぐれを恐れ、古代から人は雨乞いで天に雨を願い、春や秋の神事で五穀豊穣を祈願・感謝してきた。
 一方で、天候に左右されない野菜作りが「植物工場」で行われている。その代表格はもやしで、いつも低価格を維持し、台所の強い味方となっている。しかし、原料となる豆が不作となればお手上げで、天候に左右されない、とは言い切れなさそう。
◇アイスランドの火山噴火で欧州の航空網がマヒしているのも、自然のきまぐれの一端。
 アイスランドは国内に約30の火山を持ち、温泉の国として知られる。多くの間欠泉が観光スポットとなっている。
 吹き上げた火山灰が偏西風にのって欧州を襲っている。航空機のエンジンが火山灰を吸い込むと、タービン内に付着し、エンジンが停止して墜落する危険があり、欧州では空港閉鎖や飛行制限を行っている。
 航空産業の損失は1日あたり2億ドル(約183億円)にのぼるそうだが、観光や物流などの関連産業を含めると、計り知れない。
 火山の国、日本でも同様の噴火が起これば、航空網がマヒすることが十分予測され、一定の危機管理は求められよう。
◇地球という大自然の中で生かされている我々人間は、その気まぐれと上手に付き合うしかない。人間特有の工夫とアイデアを駆使して。

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月19日

鳩山内閣危険水域に

 19日付、朝日の1面トップは「内閣支持 続落25%」「不支持急増61%」という衝撃的ニュースだった。
 朝日が17、18日の両日実施した世論調査の結果で、鳩山内閣の支持率は前回調査(3月13、14日)の32%から急落して25%に。不支持率は61%(前回47%)に急増した。加えて民主党の支持率も23%に落ち込んだ。
 内閣支持率が30%を割れば危険水域と言われるが、もはや鳩山民主党内閣は国民から見離されていることが証明された。
 ぼくは再三、再四、「信なくば立たず」の論法で、鳩山総理と小沢幹事長の厚顔と無責任を追及してきたが、国民の目線も、ぼくの目線も同じであることが分かり、日本の政治と政局に一段の緊張感を覚えるのである。
 朝日の世論調査でもう一つ注目すべき数字を紹介しておこう。
 今年夏の参院選、いま仮りに投票するとしたら比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に入れますか、という問いに、多い順からの答えは民主党24%。自民党20、みんなの党7、公明党4、共産党3%、社民党1、たちあがれ日本1、その他の政党1、国民新党0、改革クラブ0、新党日本0、答えない・分からない39%。
 さて、19日付、産経の広告欄に週刊誌「新潮」の17日発売の5月号の見出しがセンセーショナルであった。これまたその一部を転載する。
◎自民党最後の切り札、小泉進次郎かく語りき「マニフェストこそ事業仕分けせよ」=松井和志
◎私が総理になったら「日本再生」はこう果たす=渡辺喜美
◎「池田大作と小沢一郎」最後に嗤うのはどっちか=矢野絢也
◎日教組「アホの壁」民主党に入り込んだガンが日本を亡ぼす=中山成彬
◎真の保守とは何か、幼稚な浅知恵で社会は変えられない=岡崎久彦
◎永田町不動産屋と「平成の脱税王」総理=橘誠司
◎民主党よ、江戸の財政再建請負人・山田方谷に学べ=楠戸義昭
◎小沢一郎研究=櫻井よし子編集長
 ぼくが今、声を大にして叫びたいのは「国破れて山河あり」の悲哀であり、国の独立と歴史と伝統を亡ぼしてはならぬことと、奈落におちいる過程の国民の不幸、つまりは独裁政治下における自由と民主主義の喪失の危険回避である。
 このまま、日本の政治が小沢支配で進めば、遠からず日本は中国の実質上の家来となり、その属国となる可能性が濃くなる。
 それは例えばチベットのような運命を想像すればいい。日本に在住する外国人で一番多いのは中国人と北朝鮮と韓国人であるが、民主党と小沢代表はしゃにむに外国人への選挙権付与を推進している。それと抱き合わせに夫婦別姓を通す段取りである。許してはならぬことはまだまだある。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月17日

市民参加の曳山まつり(見聞録)

 1市6町合併を記念して全基が出場した長浜曳山まつりは閉幕した。春から冬に戻ったかのような寒気に襲われたが、子ども達は寒さを吹き飛ばすような熱のこもった立派な演技で、観客を魅了していた。
 本日(15日)の夜には、お旅所に曳山12基が揃い、提灯の明かりで黄金色に輝いていた。
◇各地から観光客が押し寄せる長浜曳山まつりだが、近年は旧市街地の少子化と過疎化で、子ども役者と、曳山の引き手が不足している。子ども役者が前年と同じ顔ぶれだったり、引き手をボランティアに頼ったりと。
 今年は、三番叟役者を旧東浅井、伊香郡を含む長浜市全域から公募した。また、曳山の引き手を初めて募った。
 曳山まつりの継承のためには旧市街地だけでなく、長浜市全域の協力が不可欠だが、「まつりを見たことがない」という市民が意外に多い。
 合併を機に、いかに彼らに関心を持ってもらうのか。總當番がパンフレット「長浜曳山祭を10倍楽しむ方法」を全戸配布したのは良い試みだった。
 また、担い手不足の一方で、地元の育成組織「三役修業塾」の塾生が三味線や太夫を務めるなど、「裏方」が着実に育成されているのは嬉しい限り。
◇長浜曳山まつりは、神事だけに、譲れないしきたりやルールはあるが、子ども役者や曳山の引き手、裸参りの参加者を広く公募するとか、何らかの形で一般市民がまつりに関われるチャンスを作れれば、面白いのではないか。
 「まつりを土日の休みに合わせてくれたら見に行けるのに」「いっそ駅前通りを歩行者天国にして曳山をずらっと並べたら」との声もある。
 400年以上の歴史と伝統を大切にしながら、どのようにして次代に継承してゆくのか。市民みんなで考えたいものだ。

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月16日

朝鮮半島での心配ごと

 かつて、世界の自由主義国家は共産国家の元祖・ソビエト連邦(ソ連)を鉄のカーテンと呼んだ。
 鉄のカーテンで仕切られているということは、一切の情報が閉ざされていることを意味し、国内でどんな政治が行われているやら、国民がどう生活しているやら、政治、経済、外交、軍事、教育、福祉、一切の情報が外部に伝わらない。国内はスパイ網が張りめぐらされ、政府や軍、党に対する批判は一切許されない。
 いま、それ以上に厳しい共産国家が、日本海をはさんで無気味な軍事的視線を投げかけている。この無気味な国は北朝鮮であるが、厄介なことに、わが対馬海峡を至近の距離に隔てた朝鮮半島の北部に位置する国家で、38度線を境に南の韓国と対峙している。
 北と南は同一民族、同一言語であるが、政治体制は水と油で、北朝鮮は労働党(共産党)の一党独裁の国家であり、軍も政府も党が支配し、その頂点に立つ金正日総書記は偉大なる将軍ともいわれ、神格化されている。
 これに対する韓国は大統領の下に政府が構成され、国会が法律や予算などを議決し、アメリカや日本と同様に自由と民主主義を基調とし、言論、結社、集会の自由があり、すべての情報が開かれている。
 日本として頭の痛いのは、隣国の韓国と北朝鮮の軍事的紛争が小火から大火になる可能性を秘めていることである。
 第二次大戦後の1950年、北朝鮮の侵略による朝鮮戦争が起こり、北はソ連、中国の応援を得て一時は釜山まで占拠する勢いを見せたが、国連軍と米軍の上陸作戦による反撃で、国際紛争の様相に発展した。3年後に休戦協定が成立したが、もし北が南を軍事支配すれば日本の平和と政治的危機は計り知れない。
 以来、ラングーン事件(1983)や大韓航空機爆破事件(87)など北の工作員による衝撃的事件のほか、南北国境での陸、海軍のトラブルが絶えず、緊張と不安の月日が続いている。
 いま、世界が注目しているのは去る3月26日夜発生した黄海上の南北軍事境界線近くでの韓国艦の沈没事件である。乗組員104人のうち46人が行方不明であり、韓国内では北朝鮮軍の関与説が高いが、いまのところナゾの爆破沈没として真相究明が急がれている。沈没したのは韓国海軍の哨戒艦で15日引き揚げられ、不明者のうち36人の遺体が発見された。
 原因が明らかになり、もし北の関わりが証明されれば朝鮮半島の緊張悪化は避けられず、日本にも火の粉が飛ぶかもしれない。北はラングーン事件や大韓航空機爆破についても否定し続けているから、国際的には全く信用がない。だからこそ一層無気味である。平和ボケの日本に覚悟はありや。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月13日

15日夜は必見です(見聞録)

 きょう長浜曳山まつりが開幕した。あす14日に登り山、あさって15日に本日を迎える。
 今年は合併を記念し、15日夜に曳山がお旅所に集合する。特に日暮れ以降は、曳山の提灯に火が入り、絶景となること間違いなし。
 お旅所はJR長浜駅から歩いてすぐ。車の場合は国道8号線沿いに設けられた臨時駐車場を利用すればよい。シャトルバスが30分間隔で運行される。
◇今年の出番山は常磐山、萬歳樓、孔雀山、翁山。それぞれが演じる子ども歌舞伎は―。
 常磐山の「天満宮菜種御供時平の七笑」は、政敵・菅原道真を謀略で大宰府へ流罪にした藤原時平の悪役ぶりが光る。高笑いが止まらない時平の演技に注目。
 萬歳樓の「男の花道」は、命を助けられた花形歌舞伎役者とオランダ帰りの名医の友情劇。客席との掛け合いが楽しい。
 孔雀山はお馴染みの「仮名手本忠臣蔵七段目一力茶屋の場」。仇討ちまでのサブストーリーで、兄妹の悲哀と覚悟を描く。
 翁山の「双蝶々曲輪日記八幡の里引窓の場」は、人を殺め追われる身の実の息子と、召し捕りを命じられた代官の義理の息子との間で板ばさみとなる母親の心痛を描く。家族愛と義理人情がたっぷりの歌舞伎らしい演目。
◇毎年、特集号の取材のために出番山の稽古場にお邪魔し、子ども役者の成長ぶりに驚かされる。
 歌舞伎の稽古は、小学校が春休みに入ってから始まり、2~3週間で演技を完成させる。せりふ、節回し、振り付けなどを一から覚え、そのうえ、子どもには難しいであろう義理や人情、男女の色恋といった感情を体現しなければならない。
 本日までに芸が完成するのだろうか―。取材中に心配になる役者もいるが、いつの年も本舞台では立派な演技を見せてくれる。
 また、本日の15日だけでも演技が変わる。八幡宮での奉納は緊張で演技が固く、お旅所までの道中はリラックスして躍動感にあふれ、夕闇に包まれたお旅所では艶っぽい演技を見せたりする。
◇我々一般人には「歌舞伎」は、難しい古典芸能とのイメージがあるが、元々は庶民のエンターテイメントで、誰もが楽しめる内容。特に今年の外題は、例年以上に分かりやすい物語が多いので、絢爛豪華な曳山と合わせ、是非とも楽しんでもらいたい。

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月12日

許してならぬ独裁の道

 いま、日本の政治を支配しているのは、まぎれもなく民主党である。その民主党を支配しているのは幹事長の小沢一郎であり、党代表の鳩山由紀夫は内閣総理大臣という最大最高の権力者であるはずだが、実質的には小沢のロボットに過ぎない。
 小沢民主党が、このまま存続すれば歴史と伝統を誇る日本は崩壊の運命に泣かねばならぬ。当然のことながら国民は自由と民主主義の恩恵を失い、中国や北朝鮮の人民同様に奴隷的不幸に落ちていく。
 いまの民主党に党内民主主義の存在しないのは国民衆知の事実である。
 党内に小沢のカネと政治の責任を追及する声が存在しながら、これが表面化しないのは小沢の目が怖いからである。小沢はいわゆる小沢チルドレンと呼ばれる子分の国会議員を量産した手腕を評価されて、前回の衆議院選に引き続き次の7月参議院選を仕切るが、彼ににらまれれば選挙の運命がどう転回するか知れないという弱味から中央の国会議員も地方の県連組織も小沢批判に関する限りだんまりの沈黙をしたままである。
 たまたま党の支援団体である静岡県の全労会長が、小沢の強引な参院選対策を批判して、「小沢が辞めるならば同県の参院候補2名擁立に賛成するが」と迫ったところ、たちまち袋叩きにあって、全労の親分が謝罪するというていたらくが報道された。
 党の組織でもない友好団体の批判すら許されないというこの政治的空気は明らかに異常であり、小沢支配という独裁政治が現実のものとなっていることを国民は知った。
 小沢不信の声は国民の声であり、世論調査の結果は70~80%の声が小沢辞任を求めている。小沢は天皇陛下のご日程についても口出しをして、宮内庁を困らせ、その苦情が伝わるや役人をクビにするぞ、とばかりの脅しをきかせたが、このような横暴は何に由来するのか。
 国会の絶対過半数を握り、全労の絶対的支援を受けていることを傘に天上天下唯我独尊の驕りに酔い痴れているからである。ならば小沢権力の背景は何か。いうまでもなく全労という組合組織であり、さらにその政治勢力を分析すれば中国、韓国につながる学者、思想家、マスコミ、行動的左翼勢力が控えている。
 彼は党の絶対的権力を誇示するため、地方の県、市、町、あるいは民間団体等の陳情は党の幹事長室に集約した。党が内閣を支配し、その党を小沢支配下に置く。こうして彼は独裁の道を進む。この危険な道は許してはならぬ(敬称略)。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月09日

国破れて山河ありの詩

 「国破れて山河あり」は詩聖と呼ばれた唐代の代表的な詩人・杜甫の詩の一節だが、自然のたたずまいはともかく、国民の幸、不幸は国家の独立と政治体制によるところが大きい。
 インドは紀元前3000年から同1500年ごろにかけて高度な計画都市を建設したインダス文明の歴史を持ち、前5世紀ごろ釈迦の誕生による仏教の発祥地だったが、ヒンズー教やイスラム教の宗教対立、18世紀からの英国領を通じ、国土の発展と国民の幸せは後進国としての苦難を強いられた。
 中国もまた前16世紀ごろの歴史を持ち、殷王朝以来、政権の革命が続き、さながら国盗り合戦の様相下で、周、秦、漢、隋、唐、宋、元、明、清、中華民国、そして現在の共産党支配による中華人民共和国になった。
 いまの中国は世界一の人口と急成長の経済により国連においてはアメリカ、ロシアに次ぐ発言力を誇示するが、第2次世界大戦までは列強先進国に攻められ、遅れをとっていた。
 日本は仏教と文化を中国や朝鮮半島を通じて取り入れ、2000年の歴史を通じ、独自の文化と統一国家を発展させたが、その発展の根本は天皇を中心とする政治制度にあった。
 頼朝や家康の幕府も、信長の革命的国家支配も絶対的権力ではなく、常に国民のあこがれの象徴である皇室と天皇の忠僕としての存在であった。
 世界史をみても一人の元首を中心に2000年も続いた統一国家は存在しない。
 こうした国土に生きてきたがゆえに、日本人は北から南まで一つの日本語で通じ、生活習慣や伝統を共有することができ、独自の家族制度や社会福祉国家を形成してきた。
 明治維新当時にあって、欧米からやってきた人々の最大の驚嘆は日本の存在だった。文化的に遅れている東洋にあって、ひとり秀れた文化と道義的資質の高い日本人を見て、欧米人はその不思議の源泉に注目した。
 この日本の歴史と伝統が、いま、民主党政治によって崩壊の運命にあるのを予知する憂国の士が何人あるだろうか。実は恐るべき予感がするので、次にそれに触れておく。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月08日

学校運営に地域の力(見聞録)

 快晴に包まれ、豊公園の桜も満開となったきょう8日、長浜市内の小学校で入学式があり、新1年生が保護者に手を引かれて、校門をくぐった。期待に胸を膨らませ元気いっぱいの1年生に「おめでとう」の言葉を贈りたい。
 これから6年間の学校生活を通して、国語、算数、理科、社会などの勉強に励み、たくさんの友達をつくって外で元気に遊んで欲しいと願う。
 保護者には、子どもの健やかな成長のために、学校や地域と手を携え、優しく、時には厳しく、愛情を込めて、子どもを見守っていただきたい。
◇教育の基本は家庭にあり、学校は基礎学力や集団生活のルールなどを身に付ける場に過ぎないが、そこで育まれる人間関係や社会性がその子の将来に大きな宝になることは間違いない。
 学校教育には、地域や家庭の協力が欠かせないと日ごろ考えているが、今年度から長浜市内の小中学校で文部科学省の指定を受けて「学校運営協議会」の設置の研究がスタートする。
 まだ具体的内容は決まっていないが、目的はそれぞれの学校の特色や教育方針、課題などについて、教職員、地域住民、保護者が話し合う場を設け、地域に根ざした学校運営を推進する取り組み。
 教育を学校の教職員にだけに押し付けるのではなく、保護者、地域が連携して関わり、大胆に言えば、協議会の在り方次第で、その学校を良くも悪くもするということだ。
 他の自治体の例では、運営協議会の意見が教職員の人事に反映されるなど、その権限は小さくない。
 地域や保護者の学校運営の参加は教育力向上の第一歩。地域の力が試される。

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月07日

日本の将来の不安感

 日本の将来はどうなるのか。子や孫の時代は大丈夫なのか。そういう不安感を持つ人が多くなった。
 民主党政権に期待した国民は2010年度予算が総額92兆円を超す戦後最大の数字を示しながら、驚くべきことにその財源は税収が40%の37兆円。逆に国債(借金)は50%近い44兆円。
 われわれの家庭では返す見込みのない借金をした場合、最終的には家売り、田売り、すべての財産を処分して債務を履行しなくてはならぬがそれができぬ人は夜逃げするしかない。
 国は借金が積もって、国の運用が困難になれば政府は引責して倒れるが、倒れてからでは遅い。借金を返すための新たな借金をしなければならず、当然ながらそれに利息がついて回る。現金と利息の返済に予算の多くを使えば肝心の国民福祉や医療、教育費を圧縮しなくてはならぬ。もちろん、国土経営に必要な河川、道路その他の事業費も削られてゆく。
 事業費が減らされ景気が沈んで行くと国民の所得は減り、購買力が落ち失業者が増える。
 そこで打ち出の小槌のごとく言われるのが増税である。世界で消費税の低いのは日本だけだ、と外国の例をとり上げるバカがいるが、外国で消費税の高い国は、医療や社会保障は国が丸かかえといっていいくらい手厚く措置しているが、その反面、消費税だけでなく、所得税や年金の掛け金、保険税など国に納めるカネは所得の半分、もしくはそれ以上になる。
 いまの日本は所得などは世界並に高いが、国民に給付する制度においては遠く欧米には及ばず、いわば自立、自助の健全経営化を伝統としている。この骨格を崩して借金返済に困るからといって、増税路線に火を点け、消費税を上げたならば、それこそ国家の経営と国民の安心社会は崩壊する。
 なぜなれば、いまでも景気が低迷して、消費が上向かず、倒産と失業者が増えているのに、もし消費税が上がれば、国民の消費ムードは一挙に冷え込むであろうし、それが国民一般の家計に影響してものが売れなくなり、企業の収益悪化は人件費の低減、人員整理、失業者増、生活保護家庭の増加、社会不安などを誘うからである。
 民主党は、票をとるため、人気を得るため、禁じ手の「ばらまき」を実施しようとしているが、すでに新年度の予算編成で、借金政策という一番安易で、一番危険な道を歩み始めた。
 危険を予知する国民は政府や小沢権力への批判を強めているが、小沢権力は数の力を背景に批判者を寄せつけず、信なき政治に血迷っている。
 日本の危機は内政ばかりでなく、外国人への地方参政権付与や領土問題、国防上にもあり、このまま進めば国は滅び、国民は社会主義の奴隷国家に泣くことになる。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月06日

6兆7千億円の損失(見聞録)

 昨年、県内で発生した交通事故は8849件で死者は65人、負傷者は1万1426人にのぼる。
 6日に1回は交通死亡事故が起こり、1日に30人以上の負傷者が発生している計算だ。
 今年に入ってからも2225件の事故があり、17人が亡くなり、2872人がケガをしている。
◇交通事故統計では以上のような発生件数や死傷者数を紹介するのが一般的だが、少し角度を変えて、交通事故でどれほどの経済的損失が生まれているのかを紹介したい。
 自賠責保険と自動車保険で支払われた保険金を基に、日本損害保険協会が集計したところによると、2007年度の交通事故による国内の損失は3兆2000億円で、内訳は人身損失1兆5000億円、物的損失1兆7000億円。国民1人当たりに換算すると年間約2万2000円の損失となる。
 また、内閣府の調査では損失額を約6兆7000億円と算出している。これは、同協会の算出に加え、救急搬送費用、警察の事故処理費用、裁判費用、渋滞による損失、企業の損失のほか、交通事故での▽痛み▽苦しみ▽生活の喜びを享受できなくなる―などの非金銭的な部分も分析し、算入しているため。
◇さて、近年の交通事故統計を分析すると、高齢者と若者の事故が心配だ。
 高齢者はひとたび、事故に遭うと、死亡や後遺障害などの大きな被害となる可能性が高く、高齢者への交通安全教育の推進や、身体機能の衰えを実感してもらう取り組みが欠かせない。
 また、20代の若者は他の年齢に比べ、加害者となるケースが多い。原因は、運転経験の浅さ、技能の未熟さ、夜間運転の多さ、スピードの出しすぎなどで、子どもの頃からの交通マナー遵守の意識付けが必要だろう。
◇きょう6日から15日までは春の全国交通安全運動。日ごろの交通マナーを見直し、交通事故が社会に、莫大な損失をもたらすことを忘れてはならない。

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月05日

民主党政治に不安感

 共同通信社が3、4日の両日実施した全国世論調査の結果によると、鳩山内閣の支持率は前回実施の3月から3・3ポイント下落して32・0%となった。不支持は4・4ポイント増えて53・3%となり、昨年9月の内閣発足以来、初めて半数を超えた。
 同じく4日放送の関西テレビ系「新報道」の世論調査では、内閣支持率は31・4%となった。関西テレビ系の世論調査で夏の参院選での投票先については民主党と自民党が18・6%で並んだ。国政選挙の投票先調査では民主党は昨年4月、自民党からトップを奪って以来、独走してきたが、政治とカネの疑惑が国民の不信と反発を買って遂に自民党と並んだ。
 参院選の比例代表の投票先については共同通信社の調査では自民党が5・1ポイント下げて21・2%、民主党は26・3%の横ばい。みんなの党が9・8%と躍進している。政治資金問題で責任を問われている小沢一郎氏については、幹事長を辞めるべきだの声が前回より6・6ポイント増え、81・4%になった。
 「信なくば立たず」は政治の王道を示す金言であるが、国民世論の支持率が下落の一途を示し、半数以上が不支持を示したことは鳩山政治に国民が「ノー」と意志表示したことになる。
 ぼくに言わせれば、国民世論はまだまだ民主党に甘い。本来ならば「民主党は小沢を切って、清浄に脱皮して出直すがよい」、「鳩山内閣は首相自身の脱税疑惑と政治資金事件で総辞職して責任を取れ」の声が嵐のように吹き荒れねばならぬ局面である。
 それなのに、未だに自民党の支持率が上向きにならず、民主党に遅れをとっているのは情けない。
 民主党が惨敗の形勢なのに、未だに小沢王国が権勢を振るっていられるのは自民党のお家騒動なる敵失のお陰である。
 本来あるべき民主政治の基本は国民の心を素直に反映することにある。国民の心が半数以上、鳩山内閣から離れているのに、その反対政治勢力である自民党への期待が盛り上がらないのはなぜか。そこに自民党の古さと長年にわたってしみこんできた政治不信に対する国民のうらみを読みとることができる。
 しかし、目下の情勢、国民は民主党政治の危険をぼつぼつ知り始めた。このままでゆくと中国や韓国にやりこまれてその意向に添わねばならず、国の独立と国民の自由が奪われ、借金漬けで国の台所がパンクし、国民は重税で泣かねばならず、企業は倒れてゆく。遊び人と生活保護家庭が雪だるま式に増えてゆく。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月03日

死刑判決の背景(見聞録)

 覚醒剤密輸の罪で日本人4人が中国で死刑判決を受け、来週にも執行される。
 死刑大国として知られる中国だが、日本人の死刑執行は昭和47年の国交正常化以来初となる。
 日本の場合、覚醒剤の輸入・輸出・製造は1年以上の懲役、これが営利目的だった場合は3年以上か無期の懲役となる。
 東南アジアの国々では、中国と同様に死刑など厳罰の傾向が強く、欧米はやや軽め。イギリスやフランスは最高でも無期懲役となっている。
 中国の刑法では覚醒剤50㌘以上の密輸に対し、「懲役15年または無期懲役、死刑」が科せられる。これまでも覚醒剤を密輸した外国人を、出身国の反対に応じず死刑にしているが、その中国の歴史を振り返ると、覚醒剤への厳しさの一端が理解できそうだ。
◇1840年、イギリスと清による「アヘン戦争」が勃発した。
 アヘンは、ケシの果実からとれる乳液を乾燥させたもので、麻薬の一種。
 当時、喫茶の習慣が広まっていたイギリスでは、清からの紅茶の輸入が年々増加し、これに伴って銀が清に流出。多額の貿易赤字が発生した。
 この事態を憂慮したイギリスは、赤字解消のため、東インド会社を使って中国にインド産アヘンを密輸。
 アヘンは清の国内に深く浸透し、今度は、清の銀が東インド会社を介してイギリスに大量に流出した。
 国内経済をガタガタにされた清がアヘンの取り締りを強化したところ、イギリスに武力で訴えられ、不平等条約を結ばされた。
 清は、イギリスの金もうけのために、国民をアヘン中毒されたあげぐ、武力弾圧され、関税自主権や司法主権を失った。また、アヘン貿易の合法化でその使用が国内に一段と広がり、財政、経済にも悪影響を及ぼした。
◇アヘン密輸を機にした敗戦は、中国にとって屈辱的な歴史であり、覚醒剤をはじめとする麻薬犯罪に極刑で臨むことは、国民からも支持を集めているようだ。
 ただし、今回の日本人死刑囚の件について、どのような裁判が行われたのか気になる。というのも、中国の裁判は非公開で、死刑囚の日本人4人がただの運び屋なのか、それとも密売組織の幹部なのか、不明なままだ。
 麻薬密輸は重罪に違いないが、共産党支配の前で命が軽すぎる中国にあって、慎重な捜査・裁判が行われたのか、疑問が残る。

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月02日

バラマキと高校無償化

 民主党が進めようとしている夫婦別姓は日本の社会主義化の一里塚であるが、今度成立した高校の無償化もそれと軌を一にする。高校は義務教育ではないからこれの無償化は制度としては最も悪いバラマキの一つである。
 農業の所得補償もバラマキであるが、それを煎じつめると北朝鮮の絵に描いた餅を連想させる。昭和30年代に北朝鮮と在日朝鮮人連盟の合作による在日朝鮮人の朝鮮帰還運動が展開され、昭和34年から42年の約10年間に9万3千人余の朝鮮人が新潟から北朝鮮へ帰った。このなかには何千人もの日本人妻も含まれているが、自由往来はかなわず、多くは貧困と飢えに苦しみ消息が不明のままである。
 このときの帰還運動のスローガンは、祖国復興に力をという合言葉のもと、豊かで差別のない人民主権の幸せの国というふれ込みであった。
 教育は無償、みんなが大学までただで学べる。子どもは国が面倒を見てくれる。医療費は無料、住宅は公営で無償、生活費も税金も安く…、といった宣伝で、あたかも夢の天国のようなバラ色の生活が保障されている感じであった。
 しかし、現実には厳しい労働を強いられ、食べるものにこと欠き、日常の消費物資はなく、クスリや砂糖はなく、わずかの配給と劣悪な住宅事情で健康を損なうものが多く、不平や不満をいえばたちまちスパイに密告されて、投獄される始末。
 まるで生き地獄の世界に追いやられた格好で、国境を越えて死に物狂いで北から脱出するものも後を絶たない。
 このような社会主義国家の理想と現実の違いは、旧ソ連や東独、チェコのほか、中国の実態でも分かるとおり、人民を犠牲にして共産党や政府、地方役人がいい思いをし、国民大衆は奴隷のように監視され、自由もなければデモも許されず、不満や抗議の政治行動はおろか、チラシや新聞で訴えることもできない。
 いまの民主党は、党も政府も小沢一郎幹事長の命令や意向にそって動いており、反対意見を述べられる環境にないが、これは社会主義路線の一つの型で、すでに独裁の萌芽を見ることができる。
 国民に創意工夫と、やる気を起こさせ、よく働いたものがそれにふさわしい報酬を得られるシステムが自由主義、資本主義路線であるが、国民一律のバラマキ方式はそれの逆で、このまま進むと所得がなくとも生活保護や医療補助で暮らせるという安易な惰民意識がはびこるだろう。
 児童手当もそうだが、国から一律にもらえると思えば、それを収入の一環として、なまけものの親がパチンコ代や酒代に変えるかもしれない。政府が経済を活性化させ、景気をよくしようとするならば、バラまきをやめて、その分、税金を安くすることを考えねばならぬ。
 消費税でも同じであるが、実際に困っているのは消費者から消費税のとれない小企業や零細企業たちである。
 健康保険税でも同様である。年々高くしてゆくが、この医療費もまた国民の家計を貧困にして消費意欲に水をぶっかけるのだ。なにもかもただでできる話はないし、それをやれば一時は国民を餌で釣ることができるが、結局借金で首が回らなくなり、重税路線で、国民が苦しむことになる。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2010年04月01日

紛争の世界にあって(見聞録)

 「黒い未亡人」―。戦争やテロリスト掃討で、夫や家族を殺されたイスラム教女性が、全身を覆う真っ黒なベールの中に爆弾を隠し持ち、自爆テロを起こすことから、こう呼ばれている。
 29日、ロシア・モスクワの地下鉄で連続自爆テロが発生し、31日にもロシア南部で警察官を狙った自爆テロで多くの死傷者が出た。
 テロは、ロシア南部、チェチェン共和国の分離独立を求める武装グループによるものとみられる。
 ソ連崩壊後、ウズベキスタンやキルギスなど複数のイスラム教国が独立したが、豊富な鉱物資源が眠るチェチェン共和国の独立運動はロシア政府に武力で抑えられた。
 この反動でテロが頻発。イスラム武装勢力は、家族を殺害された女性をテロリストとして組織化し、数々の爆弾テロを実行してきた。
 2002年のモスクワの劇場占拠事件では実行犯42人のうち、18人が喪服姿の女だった。
 03年の野外コンサートのテロでも女2人が、04年のモスクワ地下鉄爆破や旅客機爆破も実行犯は女だった。
 武装グループは肉親を失った女性に「聖戦」と称して、自爆テロによる復讐を吹き込み、兵器化している。
 この手の無差別テロが、テロ掃討を理由にした新しい弾圧を生むのは明白で、報復の連鎖の加速が心配される。
◇ユダヤ教国家のイスラエルでは、イスラム教の聖地でもある東エルサレムで、周辺国や同盟国アメリカの制止を振り切って強硬に入植を進め、新たな火種となる気配。
 イランでは自国のエネルギー生産を理由に核開発を進め、兵器への応用を恐れるアメリカなどが追加制裁を検討しているが、イランから石油を輸入する中国が消極的で、実現しそうにない。
 危機感を抱いているのはイスラエル。過去にイランのアフマディネジャド大統領はイスラエルを「地図から消し去る」と語っているからだ。最悪の場合、イスラエルがイランを先制攻撃し、周辺国を巻き込む中東戦争を起こしかねない。
◇ベルギーではイスラム教の女性が顔や肌を隠すために全身をすっぽり覆う「ブルカ」の公共の場での着用を禁じる法律が議論されている。テロ予防が主な目的だが、イスラム教徒が反発しており、宗教の自由をめぐる火種となりそう。
◇極東では中国が、太平洋の支配権奪取を思わせるような大型空母開発を先頭に海軍の増強を図っている。
 日本の安全に大きな危機感を抱くが、かなめの日米同盟は民主党政権下で不安定化しているとの印象を受ける。
 紛争や対立が絶えず、国家戦略が渦巻く世界にあって、自国の安全をどう守るのか。日々の国際ニュースを見ながら、先行きに不安を感じる国民が多いのでは。

| | トラックバック ( 0 )


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
 
長浜市
長浜市議会
長浜観光協会