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夫婦別姓は断固反対

 かつて、元首相の小泉さんは、総裁選に出馬して「自民党をぶっ壊す」と演説して、国民の圧倒的支持を受けたが、いま、国民の間には「小沢をぶっ倒せ」の声が高まり、それがそのまま民主党の不信につながっている。
 国民は信頼できる、よい政治を望んでいるのであり、自民党が潰れようと、民主党が潰れようとかまわない。国民にとって潰れてもらっては困るのは日本という国家である。
 ところが今の民主党政治を眺めていると、ひょっとしたら日本が崩壊するのではないか、と心配のタネが増えてきた。その一つが、民主党の進めている「夫婦別姓」の問題である。要するに結婚した場合、夫と妻が別々の姓を名乗ってもさしつかえないという法律である。
 吉田甲郎と田中乙子が結婚したとする。2人は職場でも地域でも、それぞれが男は吉田、女は田中で通してもよいから、他人には結婚しているのか、どうか分からないし面倒なのは2人の間に生まれた子の将来である。長男は吉田姓、長女は田中姓、あるいはその反対。次男はどうなるのか、次女は、と考えると、兄弟姉妹の姓が混乱して、これまた第三者からは血のつながりがあるのか、ないのか分からない。
 さらに吉田甲郎と田中乙子の孫の場合は、曾孫の場合は、と考えてゆくと、これまでの日本の家族制度は完全に壊れてゆくことになる。
 そこで問題となるのは、これまで守ってきた家のつきあい、親類の交際、先祖の慰霊、供養をどうするのか。責任のなすりあいと、伝統や習慣の放棄が考えられる。宗教上の問題もゆるがせにできないし、最大の問題はお墓の達拝と管理である。だれも守るものがなく苔むしたまま無縁仏となる可能性が強くなる。
 つまり、夫婦別姓はいかにももの分かりのよい進歩的な制度と思いがちだが、その実、これは日本の歴史と伝統を根本からぶち壊す「社会主義」の一環で、一言で集約すれば家族制度の崩壊である。
 なぜ、社会主義は家族制度の崩壊を推進するのか。それは家族制度という血のつながりを主体に成り立つ国は、個の尊厳をたて前とする社会主義的革命の邪魔になるからである。
 社会主義革命は反革命者、すなわち、革命に反対するものを容赦なくぶっ殺すのがその本質であり、これまでの社会主義革命の歴史を見れば明瞭である。
 レーニン、スターリン時代を経た、かつてのソ連は何千万人を粛正してきた。中国や北朝鮮はいまも断固たる血の粛清が陰に陽に続いている。
 その粛正の陰には党の指導のもとに網の目ように張りめぐらしたスパイ組織がある。この陰の組織は、親が子を、子が親を、兄が弟を、姉が妹を密告することだってあり得るし、むしろ、革命の功労者として賞賛されるのである。
 だから、血のつながりを重視する家族制度は革命のためにならないわけだ。【押谷盛利】

2010年03月31日 14:51 |


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