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借金のツケは子どもに(見聞録)

 自民党から民主党へ政権交代後、鳩山政権が初めて編成した2010年度当初予算が24日、成立した。
 一般会計の総額は92・3兆円。子ども手当てや農家の戸別所得補償、高校の授業料無料化などの新規事業、少子高齢化に伴う社会保障費の増大で、過去最大の金額となった。
 92兆円の原資は何か。国民や企業からの税収は37・4兆円に過ぎない。「埋蔵金」と呼ばれる基金などの取り崩しで10・6兆円を調達。それでも足りないので、44・3兆円の国債を発行した。歳入の半分を借金でまかなう異常な予算となっている。
◇子ども手当て、高校授業料無料化は、子育てを家庭だけでなく社会全体で見守る事業で、民主党らしい政策と言えよう。
 他人の力に頼らず自分の力だけで事を成し遂げることを「自助」と言うが、対になる行政用語として「公助」がある。公共の力を借りて成し遂げることを指し、小泉自民党が「自助」で「小さな政府」を目指したのに対し、民主は「公助」を主軸に、政府が国民の福祉を手厚く支える「大きな政府」を目指している。
 政権交代なのだから、国の政策が大転換するのは理解できるが…。
◇子ども手当は、中学生以下の子ども1人当たり、月額1万3000円を支給する。予算は2・3兆円。2011年度から満額支給(月額2万6000円)すれば5・3兆円にのぼる。
 滋賀県内の子ども手当ての総額は、月額1万3000円×12カ月×22万人(対象者)=343億2000万円となる。
 県民1人当たりの負担額を計算すると、総額を人口140万人で割り、2万4500円。4人家族の家庭なら年間10万円の負担。2011年度にはその倍となる。
 ならば、2010年度から我々の税金は上がるのか?上がらない。
 無駄な予算を削れているのか?事業仕分けで削減されたのは7000億円に過ぎない。
 税金を上げず、無駄を省かないで福祉を手厚くするのは無茶な話で、その無茶を通すために、無秩序的に借金を重ねたのが今回の予算だ。
◇歳入と歳出のバランスを見つめることなく、借金してカネをばら撒く民主党。参院選目当ての政策なのでは、と勘ぐりたくなるのが、一般国民の感覚だろう。
 民主党が高福祉国家を目指すなら、国民に応分の負担を課すべき。無秩序な借金のツケを支払うは今の子ども達だ。
 幹部が自分の家計簿すらチェックできていない民主党に、国の家計を守ることはできるのか?

2010年03月25日 15:06 |


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