滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



一番いい顔の政治家

 政治家には選挙がつきものであり、選挙には顔がものをいう。政党がその代表に人を選ぶのは、いい顔によって選挙に風を起こしたいからである。
 いい顔といっても、俳優のような美男美女をいうのではない。平素の言動や、政策の明るさ、見識の高さなどキャリアに負うところが大きい。いい顔とは国民受けする好感度と思えば間違いない。
 その逆は国民が顔をそむける嫌悪感であろう。当然ながら好感度の政治家は人気が上がり、その反対は人気が下がる。いま、日本の政党首脳の好感度ナンバー1はだれで、嫌悪感度ナンバー1はだれだろうか。
 それを示す手近な資料の一つが報道各社の実施している世論調査である。最近の調査の特長は、民主党及び鳩山内閣の支持率の急降下である。その反動効果で自民党の支持率は上向き傾向にあるものの、反対世論を吸収するレベルの力強い復元力にはなっていない。その横綱同士の張り合いの中を縫って頭角を現し始めたのが「みんなの党」である。
 そうした国民の目線から判断すれば、一番いい顔はみんなの党の渡辺喜美代表、その逆は民主党の小沢一郎代表といえるのではないか。
 21日付の読売が3月の各紙の世論調査を発表している。支持率の一番高いのは民主党(読売31%、朝日27%、毎日28%)、2位が自民党(読20%、朝15%、毎16%)、3位みんなの党(読3%、朝3%、毎7%)、4位公明党(読3%、朝3%、毎4%)。以下、共産党、社民党、国民新党と続くが、社民と国民新が極端に低い。
 結党して間のない「みんなの党」が昨年の衆議院選で爆発的な人気を呼び、その若さにはずみをつけて、7月の参議院にはさらに躍進態勢を整えている。
 この支持率のほかに政党を選ぶ参院の比例選の投票先が示されている。
 これによると民主党へは(読25%、朝30%、毎31%)、自民党へは(読22%、朝21%、毎22%)。第3位はみんなの党(読4%、朝6%、毎12%)で、公明、共産を退けてその存在を大きくアピールし、第3極の台頭をうかがわせる。ここで注目したいのは、民主党内閣が発足して、今日問題となっている「政治とカネ」の疑惑が表面化しなかったころは民主党の支持率は70%以上を示し、内閣の支持率も極めて高かった。
 それが小沢、鳩山の土地取引やカネの疑惑から急降下してきたわけだが、最近に至っては、同党の小林千代美衆議員に対する北海道教組の不法献金事件が摘発され、逮捕された関係者4人のうち2人が起訴された。
 これらのマイナス要因にさらに輪をかけたのが、党内の口封じ事件である。小沢幹事長の悪口を言ったので副幹事長解任という生方幸夫衆院議員の処分問題である。
 もはや民主党には党内の自浄能力が消え果てたのか、小沢にたてつくものは切られるのか、まさに中国並みの一党独裁の影を濃くしているのでは、と国民の多くは批判を高め、目下の国民世論は70%以上のものが小沢辞任を迫っている。
 このような劇的な状況にもかかわらず、自民党支持率がこれにとって代わる程の高まりを見せていないことが刻下の最大の関心事であろう。
 それへの答えに政界再編成の動きがあわただしく、21日には中田宏前横浜市長ら首長経験者による新党「日本志民会議」の発足が明らかにされた。
 国民は賢明なる選択をするであろうし、民主党の厚顔の鼻を折るであろう。【押谷盛利】

2010年03月24日 15:19 |


過去の時評


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
“新聞広告の資料請求、ご案内はこちらから"
 
長浜市
長浜市議会