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新市長と長浜市議会

 目下、長浜市議会の今年の第1回定例会が開かれている。
 たまたま17日は各会派の代表質問があり、市民の関心いかばかりかと、多大の興味をもって傍聴したが、一言でいえば退屈。別の表現をすれば眠気を誘う子守唄調であった。
 今回の定例会は今年1月1日合併した6町の新議員を加えての初議会であり、新市長の藤井勇治氏は3月5日に初登庁という初々しさ。
 これからの新しい長浜づくりに議会側がどんな反応を示すか、市民の関心は高いはずだが、傍聴席は5名ばかりの閑散たるものだった。
 昔から「新しい皮袋に新しい酒」と言われるように新長浜市という新しい組織に新市長を迎えたのは市民の賢明な選択だったが、ぼくが代表質問を聞いて退屈と思ったのは、議員の眼が次なる7月の市議選に向かっているからであろうか。みんながいい子で、いい点数をとって再選の扉を開けたいという思惑が作用しているのかもしれない。
 一つは新年度の予算やその補正予算案は前市長の策定したものであり、レールが敷かれているという考え方、さらには新市長の当選が市民の圧倒的支持によるものであり、その選挙におけるマニフェストが市民から及第点を頂いているという認識のせいもあるだろう。
 それを感じさせる和やかな雰囲気があり、代表質問者はことごとくその冒頭に新市長の当選を祝福しており、共産党の竹内氏も「当選をお喜び申し上げます」と、議場内に微笑みを誘った。
 質問の中身は6町の新議員が加わったせいか、市議選が近いせいか、あれもしろ、これもしろ、という要請事項が多かった。限られた予算というか、財政逼迫を念頭に置けば、要求通り、「はいはい、さよう」というわけにはゆかぬ。財政のパンクを阻止しながら、事業需要を増やしてゆく名案があれば、傾聴に値するが、そういう建設的見解は乏しかった。
 議員は情報を聴きただすことだけではなく、大事なのは自己見識を持って、政策提言することである。
 面白かったのは山口議員が「圧倒的に大勝した市長選の原因」についての質問だった。市長は「新しいまちに新しいリーダーをという市民の声、国政に関与したキャリアとそれによる人脈への信頼感。そしてマニフェスト」と緊張感をゆるめたが、前市長時代のとげとげしさが消えていたのは、やはり市長選の結果によるものであろう。【押谷盛利】

2010年03月19日 16:43 |


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