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明石市の不登校対策(見聞録)

 今年2月時点で、長浜市内の小中学校を30日以上欠席している「不登校」は、小学校で27人、中学校で100人にのぼることが、17日の市議会会派代表質問で明らかになった。
 中学校では全生徒の2・6%にあたり、38人に1人が不登校という割合だ。
◇質問に立った公明党の福嶋一夫代表は、兵庫県明石市が導入している早期対応マニュアルを紹介しながら、不登校への対処を求めた。
 その明石市では、不登校になる子どもが事前にその予兆を示すことから、連続欠席し始めて最初の3日間の対応が、不登校予防に効果的とし、予兆を確認するチェックリストを設けている。
 リストは、▽休みの翌日に欠席が目立つ▽特定の曜日の欠席が目立つ▽病欠でない欠席がある▽保健室への出入りが増える▽体調不良を頻繁に訴える▽特定の教科のある日に欠席・遅刻・早退が増える▽部活動への欠席が目立つ▽気持ちが沈みこんでいるように思われる▽登校前に体調不良を訴える▽学校に行きたくないと訴える▽朝起きられないで遅刻が増える―の11項目からなり、1項目でも該当すれば、対応策を検討する必要がある、としている。
◇欠席への学校の対応は素早く、欠席1日目は自宅に電話をかけて子どもの実態把握を心がけ、2日目で家庭訪問、3日目になると複数の教員で対応策を検討し、規定のマニュアルシートを作成する、という具合。
 早い段階で学校側が積極的に関わることで、欠席の長期化を防ごうとの取り組みだ。
◇不登校の理由は、非行など本人に関わる問題や、いじめなどの友人関係、家庭環境、学習の遅れ、無気力など、様々。
 長浜市の場合は、不登校の51%が家庭環境に起因し、虐待、経済的困窮、保護者の病気など様々な要因が複合しているという。
 不登校を無くし、子ども達の教育機会を確保するために、明石市のように緊張感のある対策が求められるが、地域や社会が日常生活の中で子どものいる家庭を見守ることも欠かせない。

2010年03月18日 13:46 |


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