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みずすましの報告書(見聞録)

 長浜市の小学生が「水生生物調査隊みずすまし」を結成し、学校近くの河川を調査している。
 川遊びを通して生物の実態を知り、身近な環境への関心を高めようと、昭和62年にスタートした。毎年、市内の小学4~6年児童を対象に隊員を公募し、平成21年度は254人の隊員が参加した
 このほど、活動成果をまとめた報告書が出来上がった。川遊びで発見した生き物を指標に、川の汚れを分析しているので、以下紹介したい。
◇長浜小は近くの十一川を調査し、「少し汚れた水」に生息するカワニナが多く見つかった。長浜北小は大井川でアユ、モロコ、ハエ、ブラックバスなどに加え、スナヤツメ、ホトケドジョウ、シジミを発見し、判定は「きれい」~「汚れている」。
 神照小は鬼川や姉川を調査。鬼川はトビケラ、ヒル、ミズムシなどが住み「汚れている」、姉川はカゲロウやサワガニがいて「きれい」の判定。
 南郷里小は南田附町や新栄町の十一川を調査。おおむね「少し汚い」との判定。北郷里小は春近川でサワガニなどを見つけ「きれい」。長浜南小は永久寺町の五井戸川支流、加田今町の土川などで、多くのミズムシを発見し、「大変汚れている」と判定した。
◇上草野小は草野川で調査。高山キャンプ場前は「きれい」だったが、青少年ホーム前では、「少し汚れている水」の生き物が多かった。湯田小は内保町や尊野町、三田町の生活用水路、農業排水路で調査。尊野は飲用水の水源地から流れてくるとあってカゲロウ、サワガニなど「きれいな水」の生き物が多い。内保や三田はカワニナが多く見つかり、「少し汚い」との判定。下草野小は草野川、東俣谷川などを、七尾小は今荘町の姉川を調査し、いずれも「きれい」と結論付けた。
 田根小は高山町の草野川支流、野田町の田川支流を調査し、それぞれ「きれい」「少し汚れている」との判定。
◇びわ南小は姉川や学校そばの河川を調査し、「きれい」「少し汚れている」。びわ北小が調査した早崎ビオトープでは、カワニナのほか赤いユスリカ、イトミミズ類が見つかり、「汚れている」との判定。
◇以上13校の隊員が身近な川を判定したが、報告書の中で目に付くのは、ごみへの苦言。特に旧長浜市の学校調査では、空き缶やビニール袋、傘などが捨てられていた。
 南小では、「大変汚れている」との調査結果をきっかけに、ごみ拾い活動が始まった。川の汚れが前年度より悪化し、調査に参加した児童の間で、「ごみを拾って川をきれいにしよう」との意見が出たからだ。
 「ごみを捨てるのは人間だけ。だからこそ、自分たちの心がけ次第で、川は汚くも、きれいにもなる」と報告書に綴っている。
 我々大人は、児童にごみ拾いを押し付けることなく、地域の河川環境に、関心を深めたいものだ。

2010年03月11日 15:40 |


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