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拍手でたたえたいこと

 「たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず」。
 石川啄木のこの歌を噛みしめよ、とばかり、鳩山総理を親不孝者め、と論難している作家がいる。
 1月31日付、天理時報に掲載の山本一力氏の「不幸のきわみ」の一文である。
 同氏は「昨年に始まった不幸の行状が、梅花の今になっても一向にあらたまぬ」と、憤慨している。その不幸者はだれか。鳩山首相である、と断言した切り口が鮮やかである。
 首相は母親から途方もない額の資金援助を受けながら「天地神明に誓って、それを知らなかった」と繰り返す。
 「その口調は、あたかも援助した母の振る舞いを責めるがごとくである」として、ただの一語も「こんな歳になりながら、老いたる母にいまだ苦労をかけました」の感謝の言葉が聞こえてこない、と、これは山本氏の筆鋒である。
 そして、最後に「たわむれに母を背負わず、軽きに泣くこともない御仁には、国民の目線などと言う資格は断じてないと心得よ」と結んでいる。
 民主党をのろう政治とカネの疑惑は長崎知事選と東京の町田市長選を直撃した。いずれも民主党の推薦候補が破れ、自民、公明両党の支援した候補が当選した。しかも接戦ではなく大差をつけて。
 中国と違い、日本は自由で民主主義の国である。マスコミは国民の目線から政治を厳しく見つめており、政府と党の絶対権力に筆をゆがめることをしない。
 3月6日付の「週刊現代」は「やがて哀しき政権」の特集号である。その内容の総トータルは「もう小沢はいらない」。各論では政治評論家の岩見隆夫氏と山内昌之東大教授の対談が興味を呼ぶ。
 「あまりに幼稚な鳩山総理、そして小沢一郎という毒について」。さらに国民に関心をそそるのは「前原首相―枝野官房長官、組閣リストも作ったのに」「反小沢の七奉行さま、3月決起も腰砕けですか」。
 その広告文の最後が光っている。
 「親から大金をもらったり、国民のカネを自分のカネとごっちゃにしたり、それを黙って見てたり、人としてイカれてませんか」「汚れちまった政権交代に、なすところもなく日本は暮れる。これでいいの、民主党諸君」。
 再び、鳩山総理の親不孝に戻る。
 「週刊ポスト」3月5日付の記事。
 「国民を滅ぼす気か」「鳩山脱税王兄弟に納税者が叛乱」「確定申告に異変あり、もうマジメに税金なんて払わない、の大合唱が始まった」。
 ウソは世につきものだが、笑ってすませるウソと絶対に許されないウソがある。鳩山、小沢のウソは許さない、と怒った国民の声が長崎県知事選、町田市長選であり、国民の良識を拍手でたたえたい。【押谷盛利】

2010年02月24日 14:48 |


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