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ラリックの成田美術館(見聞録)

 フランスのガラス作家ルネ・ラリックは1860年にフランスのシャンパーニュ地方に生まれ、装飾美術学校を経て、26歳で宝飾作家として独立。その独創的な作風は一世を風靡した。
 1908年、香水商フランソワ・コティーとの出会いが、転機となる。コティーから香水瓶のデザインを依頼されたラリックは、ガラス工場で製品の量産に乗り出す。ラリックのデザインが吹き込まれた香水瓶は、瞬く間に当時のパリのセレブたちを魅了したという。
 これを機に、ラリックはガラス工芸作家に転身。動植物や女性像などをモチーフにしたデザインと、光の当たり方で色合いが微妙に変化するオパルセントグラスを好んで用いた。
◇長浜市朝日町、北国街道に面する成田美術館は、ラリックに魅了された成田光子館長が収集したコレクションを収蔵。定期的に展示を入れ替え、その魅力を発信している。
 昨年、東京・六本木の国立新美術館で開かれたラリック展では、パリのオルセー美術館、リスボンのグルベンキアン美術館などの世界有数の美術館と並んで、成田美術館からも約20点のコレクションが出品された。
 成田美術館はラリックの世界で知られた存在で、全国からファンが訪れている。これほどの美術館が長浜の地にあることを誇りに思うと同時に、読者には是非とも一度は訪れてもらいたい。
 現在、生誕150年を記念し、ラリックの象徴的な作品を展示している。パリのセレブたちを夢中にさせた、うっとりするような輝きに、きっと魅了されるはず。

2010年02月20日 15:18 |


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