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国民の怒りは広く深く

 古い自民党から新しい民主党にチェンジして日本の政治をよくしようと国民の選んだ政権交代。ところがどっこい、国民の多くは、古い自民党の蒸し返しではないか。いや、それにも勝る国民の不信と不安は、民主党の反民主主義的体質ではなかろうか。
 国家権力にとって一番の大事は国の独立と安全、国民の人権であるが、いまの民主党は小沢幹事長が政府も党も実質的に支配し、その言いなりになっており、外交や防衛は反米、親中路線に針路が回転しつつある。中国や韓国に対しては何一つ言うべきことも言わず、国民の目から観ればまさに土下座外交そのものである。
 小沢幹事長の如きは中国の最高権力者と会談するのに600人の訪中団を組織し、そのうち143人の民主党議員をいちいち先方のえらいさんと握手させて選挙戦の堆肥づくりに終始した。
 日本の領海を侵して測量した潜水艦のことや、日本の領事館を破損した暴力問題、毒ギョーザ事件、東シナ海のトラブルになっている海底のガス田開発など、日本の国益防衛について何らの発言もせず、許しがたいのは、「これから日本の解放にがんばります」と先方に約束している腰抜けと反国民性である。
 小沢氏の日本解放とは何を指すのか。日本人は奴隷のような生活を強いられているのか。日本には自由がないのか。解放は共産国のいう破壊と侵略である。いまでも北朝鮮は韓国を解放するといきまき、中国は常に台湾の解放を叫ぶ。
 沖縄基地の普天間問題でも日米の合意事項を破棄して迷路に入り、アメリカの対日感情を悪化させた。日米防衛同盟の薄くなることこそ中国のねらいであり、民主党は中国の喜ぶ外交で、ひたむきに親中路線を歩もうとしているが、それはそのまま日本の共産化への露払い役となるのであろうか。また、小沢氏は外国人に参政権を与えることを韓国の大統領に約束した。
 いま民主党の最大の危険は、この党が自浄能力をなくし、国民の怒りや不信に答えようとせずに、小沢幹事長や鳩山首相のカネと政治の疑惑に沈黙していることである。議論好きの民主党の元気のいい姿は消えて、一党独裁の中国や北朝鮮のように指導者の号令で一枚岩のような組織になっている。
 12億円もの想像も出来ぬ金を母親にもらいながら知らなかった、という首相は、もしばれなかったら贈与税を払わずにすんだことになる。
 不動産屋になったのかといわれる小沢幹事長は元秘書ら3人が起訴されても道義的、政治的責任にほおかぶりしているが、その実態の不明朗、ゼネコンをめぐる巨額献金の経緯など国民に納得のゆく説明ができず、限りなく黒に近い灰色というべきである。
 国民の怒りは広く深く浸透してゆくばかりである。

2010年02月17日 14:29 |


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