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長浜市長選を終え(見聞録)

 14日の長浜市長選は、予想外にも1万1000票の大差がついた。投票率が60%を切る選挙ならば、もっと接戦になるのでは、というのが大方の予想だった。
 4選を目指した現職の川島氏が驚くほど票を取れなかった。川島氏は「湖北は一つ」と語り、湖北地域の大同合併を推進してきた。今般の1市6町合併でも、旧6町長の要請に応じて合併協議を進めた。そして、市長選では旧6町長、町議の応援を受けた。しかし、ふたをあければ、旧6町で藤井氏に7000票もの差をつけられていた。
 これは、何を意味するのだろうか。合併を進めた川島氏への反発か、知名度の低さか。それとも73歳という高齢が問題だったのか。
◇川島氏惨敗の一因を推測する材料として、湖北町地区の得票を取り上げたい。
 湖北町地区では藤井氏の3435票に対し、川島氏は1210票と、3分の1しか得票できていない。また、同地区の市議増員選挙では共産党の杉本敏隆氏が対立候補に1000票以上の差をつけて圧勝した。
 杉本氏は一貫して合併反対を訴え続け、1市6町合併後は住民不満の受け皿となって、市に改善要望を訴えていた。
 杉本氏の合併に対する姿勢が民意を呼び込んだとすれば、今般の川島氏の惨敗は、合併への反発や不安に一因ありと、分析できよう。
◇合併は規模のメリットを生かした自治体運営のスリム化、効率化が目的。要は自治体のリストラ。だが、自治体運営のスリム化は、従来の市民サービスに鉈を振るうことにもなり、住民の不満や不安を招きがち。
 選挙中、藤井氏は財政再建について、「税金の無駄遣いを総点検し、市民にも我慢してもらわなければならない」と訴えていた。
 合併効果を実現するためにも、藤井氏には無駄な、不要不急の事業に大鉈をふるってもらい、そして、いつまでも借金を繰り返して子や孫にツケをまわすことがないよう、我々、市民は無いものねだりをやめて、ある程度の我慢をすべきだろう。
 景気低迷で税収が大幅に落ち込む今は、「あれもお願い、これもお願い」では財政が破綻してしまう。新しい長浜市の借金は1400億円。市と市民が協力し合い、次世代の負担を減らす努力が求められる。

2010年02月16日 14:50 |


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