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藤井さんが新市長に

 合併直後の新長浜市長選は14日行われたが、新人の元衆議院議員・藤井勇治氏(59)が現職の川島信也氏(73)を破り初当選した。
 両氏とも保守陣営に立脚していたが、バックアップの特徴は藤井氏には角川県議ほか知事与党の市議らが、川島氏には自民党の野田県議、次男の川島隆二県議のほか、自民党市議らが結集した。
 結果的には総投票数約5万5000票のうち藤井氏が約3分の2近い、3万3703票で、川島氏を1万1000票以上引き離しての圧勝だった。
 今回の市長選は市民の良識の勝利といえる。
 川島氏は当落を繰り返しながら4選を目指したが、市民の間には多選反対のムードが強かった。
 川島氏は合併実現の功績はあったが、市民の間には、新しい長浜には新しいリーダーをと願う気持ちが強かった。それは一つには川島氏の高年齢による身心への不安があった。
 新長浜市は合併によって大津に次ぐ大きな人口を抱え、市域は市部の中では突出して広く、琵琶湖の面積に匹敵するほどである。合併による新長浜市は、人間でいえば赤ちゃんのようなものである。
 その赤ちゃんを負んぶしながら、抱っこしながら育ててゆくのが親であり、気力、体力、働き盛りの親でなければ赤ちゃんは立派に育たない。そういう意味では、新しい長浜市に2人の候補のうちどちらを選択するかと問えば答えは明らかである。
 4選反対は年齢的なものだけではなく、やはり永年権力の座を占めれば、事業推進に当たってのマンネリ化や、予算執行上の業者との癒着、人事の情実、側近やとりまきによる行政上のゆがみも考えられる。
 75歳以上を後期高齢者と呼んでいるが、政治に役立つか、どうかはこの辺りが線引きの常識的ラインであることは、自民党も民主党も公明党も70歳を越えると国会議員選への公認をしないことを内規できめている。長浜市民はそういうことをも念頭に入れて正しい賢明な審判をした。
 それにしても天の神さまは人知の及ばざる、おつな配慮をなさる。
 投開票日の14日はおりしもバレンタインデーであった。藤井氏には女性の支持者が多かった。そしてそのバレンタイン当日、「市長当選」という大きなチョコレートをもらった。
 そして、その翌日のきょうは15日は朝から小雨が降り続いた。まさに川島さんへの涙雨だった。
 川島さん、ご苦労さんだった。無理をせずに体を大事にして余生を趣味や後輩の指導に、との神さまの慰めの声と受け取るべきである。【押谷盛利】

2010年02月15日 14:41 |


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