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事件記事と小沢不起訴

 こだわるは「拘る」と書く。拘泥の拘である。拘は、とらえる・かかわる・ひっかかる・こだわる、など幾つかの読み方がある。
 事件を起こして、被疑者が逮捕される場合、普通身柄を拘束するという。つかまえて行動の自由を制限するからである。専門用語で拘留というが、新しい容疑がなければ30日間までに釈放され、裁判所送りの起訴か逆の不起訴処分になる。
 起訴されるまでは被疑者だが、起訴されれば被告人となる。いつまでも釈放されぬ場合、弁護人や配偶者などが裁判所に対してその理由をただす「勾留理由の開示」を請求することができる。裁判所は公開の法廷で勾留の理由を告げ、関係者の意見を聞く。
 被疑者や被告人を逮捕したまま行動の自由を制限するのを勾留というが、これは法律用語で一般的には拘留と書くべきである。
 これに対して、裁判で懲役、禁固に処せられた者の身柄の拘束を拘禁という。同じ拘禁でも懲役と禁固の違いがあり、禁固は刑務所に入れられるだけで刑務作業の強制は受けない。たとえ起訴されても裁判の結果が出るまでは被告人。また逮捕されても、起訴されるまでは被疑者として人権上の考慮が要求される。
 新聞は事件を大きく報道する。事件といえば単純には、殺人、放火、強盗、強姦、横領、詐欺、それに政治家、役人にまつわる贈収賄その他、刑事事件が浮かぶ。
 小沢一郎民主党幹事長が起訴されるか、どうか。国民はかたずを飲んで注目したが、結局、最高検の腰砕けの形で軍配は小沢さんに上がった。しかし、多くの国民は「おかしい」と思っているし、野党は政治的、道義的責任を追及するだろう。評論家は黒に近いグレーだと言っている。
 起訴された元秘書や石川衆議院議員についてはこれから裁判手続きに入るが、その都度、新聞は大きく報道するに違いない。それだけ世論を動かす大事件なのである。
 3面記事は昔も今も花形だが、今は1面に重点を置き、事件記事といえども1面に併記し、詳細を社会面に譲る場合が多い。
 事件記事は社会面に報じられるが、これを3面記事といったのは明治時代の新聞は全紙4面だったため、事件はもっぱら中開きの3面に載ったからである。
 事件記事は、テレビに「事件記者」の番組があったように読者が最もよく読み、社会的関心が高い。
 一つは「のぞき趣味」にもよるが、多くは、安全、安心への国民の願いがそれに相反する犯罪への怒り告発の思いに通じるからである。【押谷盛利】

2010年02月08日 14:36 |


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