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タネと仕掛けと話術(見聞録)

 目の前で数々のマジックを披露してくれるバーが野洲にあるというので、先日、友人に連れられてちょっと覗いてきた。
 10人程が座れるカウンター席と、テーブル席が少々。店内にはバーテンダーを兼ねたマジシャンが4人程。カウンターに座ってお酒と料理を注文すれば、目の前で次々とマジックを披露してくれた。
 トランプのカードがいつの間にか未開封のペットボトルの中に移動したり、たばこが100円硬貨を貫通したり、手に握ったはずのトランプの束が消えたり―。
 マジシャンが入れ替わり立ち代わりで、テレビで見たことのあるマジックを目の前で繰り広げたが、タネも仕掛けもまったく分からず、その技術に脱帽した。
 値段も手ごろで、一般的なバーでお酒と食事を楽しむのと、さほど変わらない。最後には、簡単なマジックのタネ明かしもしてくれた。
◇マジックは、カードやコインを巧みに操る技術と、不可能を可能にするための数々の仕掛けで成り立っているが、もうひとつ、話術というエッセンスが欠かせない。
 というのも、マジックは人間の錯覚や思い込みを利用するため、言葉による心理誘導が成功の鍵を握ることになる。客としては「見破ってやろう」と、マジシャンの手元に注意を払うのだが、ついつい巧みな話術で手玉に取られてしまう。
 この話術には心理誘導だけでなく、客を楽しませるための心遣いも含まれる。不思議なマジックをただ鑑賞するのではなく、マジシャンとの掛け合いが楽しいのもマジックバーの魅力だろう。
 なお、県内には野洲のほか八日市や甲賀、草津にもマジックバーがある。湖北地域にはない。

2010年02月06日 17:17 |


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