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市長選新旧の一騎打ち

 2月14日告示の長浜市長選、無投票かと思われていた状況が昨年暮れから急回転し始めた。
 現職の川島信也さんは早くから準備していたから無投票もしくは泡沫候補相手だったらめでたし、めでたしで、新春のうま酒に酔い痴れることができたかもしれないが、ここにきて顔色が変わった。
 もし、このまま無投票だったら長浜市民の新市に対するリーダーの選択権を失うことになる。若もの、老人、女性を含め各界の有力者の見識が疑われる。
 そういう高所から判断すれば選挙戦が活発に展開し、市民の関心が高まれば、それはそのまま長浜市民の政治的成長につながり、長浜市の発展と市民の福祉に寄与する。
 選挙は水ものといわれてきたが、今は風である。水ものは水や酒などの飲みものをいうが、転じて、そのときの条件によって変わりやすく予想しにくい物事にもいい、そこから選挙は水ものというようになった。
 ところが、時代の変遷か、最近は選挙は風である、というのが一般の認識となった。その象徴は2008年のアメリカ大統領選におけるオバマ氏の勝利だった。
 日本の風は記憶に生々しい。5年前の総選挙で小泉自民党が圧勝したのは、郵政改革を柱とする「改革」の風の勝利だった。そして昨年8月の衆院選は鳩山民主党がこれまた地すべり的勝利に輝いた。この選挙の風は「政権交代」だった。
 今度の長浜市長選は現職対新人の一騎打ちの公算が強い。現職の川島さんは落ちたり、上がったりを繰り返してきたベテランであり、古豪である。
 対する藤井勇治さんは、新人といっても、ただの新人ではない。中央において政策秘書や大臣秘書官を20年以上も経験し、代議士1期4年の政界通である。中央政界や官界における人脈は生かせば光る宝といえよう。
 川島陣営は「もう1期やらせてください、最後の仕上げです」と土下座せんばかりの戦術だが、守る立場としては市民にどんな反応を期待するのだろうか。
 藤井陣営は合併後の新しい市にニューリーダーをとの合言葉に、藤井さんをかつぎ上げた。言わば出たい人より出したい人を、というのが陣営の心意気かもしれない。
 川島さんには二男の川島隆二県議(自民)、旧伊香出身の野田藤雄県議(自民)がバックアップ。藤井さんには知事与党の角川誠県議(旧東浅井)が応援しており、今回の市長選の結果はこの夏の知事選にも影響しよう。
 明日の長浜を託するとき、リーダーの年齢を考えるのは常識であるが、73歳の経験豊富な古豪、59歳の働き盛りの団塊世代新人、審判は市民の胸のうち。【押谷盛利】

2010年02月03日 15:21 |


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