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パチンコと小鳩さん

 新聞の広告やチラシを見ると世相の一端を知ることができる。
 このごろのチラシで目立つのはパチンコと海外旅行であるが、これは分析すればおもしろい。
 夜の国道を走っていて、あかあかとネオンや照明をきかせて別世界のような豪華な建物の前を通ることがある。ほとんどはパチンコ店である。建物の外観や内部の入れ替えなど常に新しい工夫をしなければ、客足が遠ざかるというこの世界の気まぐれ人気もさることながら、昼といい、夜といい、満員盛況の実態を眺めながら、結構なご時勢かな、と思うことがある。
 なぜ、結構なのか。一言でいえばおカネと暇があるからである。
 忙しくて仕事に追われている人は、パチンコ屋でバクチするような余裕はない。昔のパチンコは100円、200円で遊べたが、今は1000円以上、多い人は何万円ものカネを使う。
 バクチだから、もうかる人もあるはずだが、客がもうかっては企業がもたないからパーセントは分からないが、損する人は圧倒的に多いはず。
 それでもパチンコファンが消えないのはわずかのカネで退屈しのぎにスリルを味わえるからであろう。
 好きこそものの上手というから、パチンコも年中精出していれば、側のものが心配するほど損をしていないかもしれない。
 もっとも、パチンコ族にも意地というか、プライドがあって、負けてもそれを素直に認めるものは少なく、たいていは勝ち負けなしとか、ちょっともうかったと、いい格好をする。
 なかにはもうけた時だけ大きな顔をして誇らしげに自慢する人もいる。あんな単純な掛けごとのどこがよいのか、といぶかる向きもあるが、そこが人間の好みのおもしろさである。
 例えば酒飲みの中には明日の米代にことを欠くほどサイフが逼迫しているのに、ちょいと縄のれんをくぐってこないと寝られないというご仁がいる。アル中ほどひどくはなくとも酒が入らないと生きた気がしないのかもしれない。
 パチンコにしても酒にしてもそれで時間の空白を埋め、精神的なやすらぎが得られるならば結構なことである。
 不況の風が吹きまくるとか、雇用創出が政治の課題とか、必ずしも明るい世相ではないのに、パチンコや海外旅行の宣伝が盛んなのは、国民のふところに使うカネがあるというのだろうか。
 あるといってもたかが知れたもので、鳩山さんのように、知らないうちに10億円ものカネが入っていたり、小沢さんのように景気のよい不動産屋さんの社長ほどにもうけている人もあるが、これは政治家ではなく政治屋であり、けじめをつけてもらいましょう。【押谷盛利】

2010年02月01日 15:36 |


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