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内閣の命運を占う金言

 俗な言い方だが、鴉の鳴かぬ日はあっても小沢記事の載らない日はない。
 小沢一郎さんは党を支配し、内閣を支配するという日本唯一最大の権力者のように印象づけられているが、気の早いマスコミは鳩山内閣のことを「小鳩内閣」と皮肉っている。小さな鳩とは、やさしく、かわいいイメージの筈だが、小沢に支配される鳩山内閣と理解すれば背筋が寒くなる。
 さて、その小沢幹事長関連の記事だが、29日の大手新聞のうち、全く対照的な二つの特徴を発見したので、まずそれを報告する。
 一つはアッと驚く驚天動地の大ニュースである。産経1面の3段記事「小沢氏、辺野古近く土地購入」「17年 移設中間報告後、投機か」。
 辺野古は、いま最も注目されている沖縄の米軍普天間飛行場の移転予定地であり、在日米軍再編の中間報告が日米で合意した直後に小沢氏の個人資産として登記されている。投機目的ではないか、と疑問視されるが、こういう不動産取り引きに鋭敏な感覚と手腕を持つ日本一の権力者が日本の政治のリーダーにふさわしいか、どうかは議論の余地がない。
 この産経の記事と対照的な紙面は朝日である。鴉の鳴かぬ日はあっても、というくらい、どこかに小沢記事があるものと、1面から32面まで目を通したが、これはまた珍しいことにどこにも「小沢」の「小」の字も見当たらぬ。
 もともと朝日の報道は小沢氏に関する限り寛大であるが、これは朝日が中国、韓国、北朝鮮に好意的で、同様に小沢氏がこれらの国と親しいので、アウンの呼吸で仲よし連鎖を続けているのであろう。
 小沢さんは天皇の政治利用でさえ、平気でやってのける実力者だから、朝日が天皇や皇室の記事に敬語を使わない感覚とウマが合っている。
 西郷隆盛は「子孫のために美田を買わず」という名言を残しており、また「金も地位も命も欲しがらぬものは始末におえぬが、こういう人物でなければ国家のためには役立たぬ」と、これまたすごいことを言っている。
 今年から始まったNHK大河ドラマの主人公「坂本龍馬」は明治維新の開幕寸前、テロに倒れたが、倒閣と維新を前にして、大久保利通や木戸孝允、西郷隆盛らと新政府のポストについて話しあった。それぞれが顕官、大臣、軍の実権等を念頭に議論したが、龍馬は「オレは何も役職はいらない。船を造って貿易日本の先頭に立つよ」と、たんたんとその志を述べた。
 それらの先人の話を思うにつけ、小鳩内閣の両指導者の器量の浅薄さと汚れを痛感する。
 先週の金曜日、京都で全国青年会議所大会が開かれ、約5000人が集まった。講師に立った小泉元首相は「政治家が政治献金や政治資金で不動産を買った話は聞いたことがない」と語ったが、この内閣の命運を占う金言といえよう。【押谷盛利】

2010年01月29日 15:14 |


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