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団塊世代の活躍願う(見聞録)

 定年退職後、家でゴロゴロするくらいなら、地域活動やボランティアに参加しては―、というのが小生の願いだ。
 昨日の13日、長浜市で地域活動に取り組む「だんき会」を取材したが、長浜北小学校で子ども達と触れ合う会員は皆、とびっきりの笑顔。「孫のように可愛い」と目を細めていた。
 毎月、会報も発行している。会員の村居庄平さんが編集しており、記事の流れ、見出し、写真の配置は新聞のようで、その編集力に脱帽する。彼らは、ほんの数年前まで、企業でバリバリと働くサラリーマンで、紙面からそのパワフルさが伝わって来る。
 ちなみに、「だんき会」の名称は、「男が輝く」という意味の造語「男輝」と、「温かい気持ち」の「暖気」を掛け合わせた。
◇会の結成のきっかけとなったのは、長浜市が主催したセミナーだが、「湖北地域介護認定審査室」が担当しているのが興味深い。というのも、地域活動の支援なら「市民協働課」あたりが担当しそうものだから…。なぜ、介護保険の担当部局が地域デビューを応援するのか。
◇そもそも、なぜ団塊世代の地域デビューを自治体が促すのか。
 高度経済成長期を支えてきた団塊世代は、会社中心の人生を歩み、地域の活動には疎遠だった。地域の課題を何もかも自治体任せにした結果、住民が地域に無関心になり、自治体の仕事が増えた。
 しかし、どこの自治体も財政難に陥っている今、地域課題の解決には住民が率先して取り組む必要があり、定年退職で時間と、40年もの会社生活で培った技術や経験を持て余している団塊世代の活躍が望まれている。
◇そして、もう一つの目的。
 退職により活躍の場を失った団塊世代の男性は家にこもりがちになり、外出せず、会話は家族とだけ。これでは、体も脳も劣化する。
 最新の研究では積極的な気持ちの持ち方と行動力が「生命予後」に大きく影響しているという。要は定年退職後を元気に過ごすためには「生きがい」を見つけ、行動することが必要というわけだ。
 老後を健康に過ごしてもらえれば、それに伴う医療費や介護保険料は圧縮でき、自治体の負担も軽減する。だから、介護認定審査室が地域デビューを応援するのだ。
◇退職後、まだまだ仕事ができると考える人は多いだろう。
 自ら地域に入っていくのは苦手かもしれないが、家でゴロゴロしているくらいなら、意を決して、ボランティアや地域活動の世界に飛び込み、「金もうけ」とは別次元の喜びに触れてはどうだろうか。

2010年01月14日 14:54 |


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