民主躍進と自民惨敗
政権継続か、交代か、歴史的な衆議院選は30日、投開票が行われ、自民党が惨敗し、民主党が圧勝した。9月18日開会予定の臨時国会において、鳩山由紀夫代表が新総理に選ばれることが確定した。
選挙の結果は早くから予想されていた通りで、自民党は負けるべくして負け、民主党は勝つべくして勝った。
強いて特徴を上げれば、政権交代のキーポイントである小選挙区制の妙味が鮮やかに実証された。それは前回の小泉自民党の大勝にも言い得ることで、二大政党対立構想のなかで、一方に人気が集中すれば他方は逆に沈退してゆく。
今度の選挙で、風は民主党の圧勝を呼び込んだが、逆に自民党は倒壊寸前の危機に襲われた。
二大政党対立という小選挙区制の選挙だから、中間政党は両極を吹く風に押されて、選択肢の圏外に追いやられ、主役である民主党の晴れ姿を盛り立てることになった。
言葉を替えれば、民主党と自民党の壮絶な戦いの中に埋没してしまった。その典型を与党では公明党、野党では社民党、国民新党に見ることが出来る。
いま一つの特徴は選挙公示日10日前の8月8日に結成した「みんなの党」が選挙の洗礼を受けて5議席を獲得したことである。これは少数党としては共産9、社民7に次ぐ議会勢力であり、誕生間のない同党がこれだけの支持を集めたことは、麻生内閣と自民党に三下り半をつきつけて、政治改革を訴えた勇気が国民受けしたものである。
この逆が公明党で、小選挙区は全滅し、太田昭宏代表、北側一雄幹事長、冬柴鉄三元国土交通相らが消え、比例区でやっと21議席を確保した。
社民の7、国民新の3は、民主党の協力があったからだが、もしこれがなければ惨めな結果になっていたであろう。とくに国民新は綿貫民輔党首と亀井久興幹事長が敗れ、壊党的危機に直面している。
◇自民党は負けるべくして負けたが、それは、選挙の洗礼を受けることなく、安倍、福田、麻生の3代がたらい回しで政権を担ってきたことに対する国民の怒りの爆発ととらえられよう。
さらに、決定的なのは麻生首相の国民無視の厚顔さと、これをたださなかった自民党執行部と派バツのボスの驕りである。
国民世論は今年に入ってずっと、麻生内閣に否定的であり、総理にふさわしくないと調査結果が答えていた。それどころか、肝心の党内からも、麻生おろしの強風が吹いた。それなのに、次の総理を問う総選挙に国民も党も総スカンの麻生総裁を立ててのぞんだ。これでは地すべり的敗北を自ら招いたと同然である。【押谷盛利】
2009年08月31日 15:03 | パーマリンク
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