国民は怒らねばならぬ
借金で首が回らぬというのに、この国の政治はいつまで国民をアホにするつもりか。
腹が立ってしようがないが、政治家の毅然とした対応の聞こえぬのが気がかりである。日本には総理や大臣はあることはあるが、実質的に国の台所を動かしているのは官僚と組合である。
官僚は政権与党と、もちつもたれつの関係で、国の将来や国民の幸せには関係なく、自分たちの保身と利益だけに生きてきた。組合は労働組合の権威を傘に、野党ともちつもたれつの関係を続け、法を無視しても、自分たちの利益にのみ走る。
◇自民党と社会党とのなれあい政治がかつての55年体制で、国民は繁栄のかげで、正邪の感覚すら麻痺したが、あの55年体制こそ諸悪の根源で、日本の政治の質の悪さを内外に知らしめた。
◇その55年体制の自社のなれあい政治が93年の細川政権で、ぶち切れたと思いきや、なんのなんの、厚顔無恥の官僚と組合は策をめぐらし、国民を無視して自分たちの力の温存と繁栄にこれ努めてきた。
◇いまのところ、この国は官僚と組合の仕放題であるが、その原因は何か。最大の理由は短期内閣と短期大臣である。1年そこそこで大臣がくるくる替わるから大臣の威令など役所内に通じるはずない。
官僚から講義を受け、国会答弁書を書いてもらうだけでなく、国の方向を示す政策の立案ですら役人まかせなのである。
◇一方の野党はどうか。政権党ではないから予算を組んだり、事業を進めることはできないが、政治接渉のテクニックの上で、党の支持母体や団体の利益をはかることができる。
ことにいまの参議院のように、野党の議席が与党より多い場合は、野党の顔を立てねばらなぬときがある。野党のうち、最大の力を持つのは民主党だが、この民主党の中で力を持つのが組合出身の議員である。
現に民主党の参院議員会長は日教組出身の輿石議員である。前民主党代表の小沢さんが地方回りしたとき、一番に挨拶するのがその府県の労組の親方衆のところである。
◇そこで、日本の政治がどう動くかであるが、短期大臣で足元をみられている自民党は、官僚のワルや官僚組織の不都合を征伐すべく公務員改革の手を上げるが、その都度、腰砕けになる。
その結果、官僚の横暴と天下りと無駄づかいが目に余るようになる。同じことは民主党にもいえる。組合に頭が上がらぬから、組合の不都合なことや不利益なことを言わない。
農林水産省の勤務時間中の職場集会は国家公務員法で禁じられているが、実際は平気でこれを破り、昨年までの3年間で1400回も行われている。しかし、組合のご機嫌を損ねるから、民主党はそれを追及しない。
これらについては、今少し具体的に述べるが、天下りといい、公務員改革といい、無駄づかいをやめようといったところで、スローガンはともかく、どこまでやれるのか。この点で毅然と方向を打ち出す党と政治家を国民は支持するだろう。【押谷盛利】
2009年06月19日 15:15 | パーマリンク
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