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合併へのプレゼント(見聞録)

 2011年のNHK大河ドラマに、浅井三姉妹の末っ子、江(1573~1626年)を描いた「江―姫たちの戦国」が決まった。
 「秀吉」(1996年)「功名が辻」(2006年)に次いで、再び、湖北地域の歴史に全国の注目が集まる。合併を控える湖北地域への「プレゼント」と受け止めたい。
◇3年前の「功名が辻」上映の際には、長浜を主会場に「一豊・千代博覧会」が開かれた。長浜の観光客は前年より71万人増え、観光消費も40億円増加した。
 長浜の観光関係者はその翌年から、新たな大河ドラマの誘致に向けて、浅井三姉妹に着目。観光協会では「昼ドラより面白い歴ドラがあります」と銘打った少女漫画タッチのポスターや漫画を作成して、PR活動を始めたばかり。
 大河ドラマは、各自治体が政治家を巻きこんで、し烈な誘致合戦を行っていると側聞するが、PR活動2年目で浅井三姉妹があっさりと取り上げられたことに、結局は扱う「素材」しだい、ということ。
◇ドラマが放映されるのは湖北地域の1市6町が合併して2年目。新市の住民が結束する良い機会ではないか。
 「合併後、市民全員で担げる神輿が欲しい」との声を、以前、議員から聞いた。
 湖北地域には曳山祭りをはじめとする数々の伝統行事があるが、新市全域を対象とする催しは存在しない。新市の住民が一体感を醸成するには、全員で盛り上がるイベントなどの「仕掛け」が必要では、との指摘だった。
 そういう「仕掛け」を大河ドラマと見るとき、これを機に湖北地域の歴史・観光資源を再発掘することは、それぞれが地元の価値を見い出し、また、お互いの持つ歴史や文化を共有するきっかけになると思う。
 「行政のリストラ」というネガティブなイメージを併せ持つ市町合併において、1市6町の住民が力を合わせて取り組める格好の材料となることを期待したい。

2009年06月18日 15:43 |


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