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小泉と小沢の後は?

 好き嫌いは別として、小沢一郎という政治家はおもろい男である。
 21世紀初頭の日本の代表的政治家を問われれば、ぼくは躊躇することなく小泉純一郎と小沢一郎の2人をあげる。
 どちらもアクが強く、信念と決断力に男らしさがあふれている。
 小泉純一郎は自民党を中からぶっ壊そうとし、小沢一郎は外から壊そうとした。
◇歴史と伝統でがんじがらめの自民党はよきにつけ、悪しきにつけ、とにもかくにも日本丸をここまで漕ぎつけてきた。しかし、その組織のゆがみと権力の横暴さは天罰を受けるにふさわしいもろもろの悪徳・悪虐を積み重ね、摘出以外に救いようのない悪性腫瘍を増殖してきた。
 その反省に立って、自民党に大鉈を振るおうとしたのが小泉であり、小沢であった。
◇世論調査で次の総理にだれがふさわしいかは、常に小泉がトップを占めている。次期衆院選には出ないと声明している彼に、いまなお政権を託そうとする熱い心が国民にあるのはただごとではない。
 小泉によって自民党を改革し、日本の進路の安全と国民の幸福を、と考える国民の平均的政治感覚である。
◇小沢は西松建設をめぐる政治献金による秘書の逮捕前までは、次の総理に、小泉に次ぐ第2位にランクされていた。
 豪腕、壊し屋、陰険などと批判を浴びながらも常に政局に存在感を示し、ある種のたのもしさを感じさせていた。彼が民主党の後入りにも拘わらず、代表を3年も持続し、党も世間も解散後の勝利と彼の総理を信じたのは、昨年の参議院選の圧勝による。
◇正直言って、国民は次の総理に戸惑っている。国民の気持ちに合う型破りの政治家が見当たらないからである。
 小沢の代表辞任によって、その後任の代表選が16日に行われるが、鳩山がなるにしろ、岡田が当選するにしろ、党内には一筋縄でゆかぬ論客がたむろしているから一本化の挙党態勢は難しい。
 千軍万馬の自民党と渡り合うには強い求心力が必要だが、残念乍ら2人にはお坊ちゃん型の弱さが気にかかる。
◇麻生太郎は小沢のお陰で寿命が延びたと慢心しているかもしれないが、小沢は55年体制の残り粕を今に引いている古い体質で、西松献金問題そのものが、日本の政治の改革を誘う神のみ心である。だから小沢失脚が麻生復活にはならない。そこに歯痒さが残る(敬称略)。【押谷盛利】

2009年05月15日 15:25 |


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