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病気を誘発する反自然

 メキシコ、アメリカ、ニュージーランドからの豚インフルエンザのニュースが世界の食品界を痛打している。大分前の話だが、イギリスから出発した狂牛病がアメリカから日本にも渡り大騒ぎした経緯は、いまなお要注意で推移している。
 狂牛病の原因は禁じ手である牛の餌料に牛骨を利用したことが問われた。いずれ豚インフルの原因も解明されるであろうが、人間の勝手による反自然の飼育法や飼料が天の神さまからおとがめを受けたのかもしれぬ。
 鳥インフルの場合も野鳥に責任を負わしたりしているが、野鳥がウイルスに感染したとしてもその原因を追えば自然を破壊し汚染し続ける人間の科学と物質文明の報いとも考えられる。
◇ぼくは、連載して疲労症候群を追及し、真の健康は疲れを知らないことだと書いた。クスリや照明で24時間眠らせることなく食べさせ、卵を生ませる養鶏法は鶏の生命を反自然の地獄に追いやるもので、その報いが鳥インフルの発生につながるのかもしれない。
 現代文明は自然を征服することにその価値を見出し、そのことを産業と結びつけ、富の拡大をねらうが、自然破壊による神の怒りに鈍感なのが心配である。
 日本人は急速な文明の進歩に酔い、科学を過信しているが、その報いが高齢化社会の介護や医療費を直撃し、不健康な老後を不安のどん底に追いやっている。
 歴代政府は業界におもねっているというのか、被害や問題が極点に達して、どうにもならなくなってから対策を講じており、言わば泥縄式で、国民の立場に立つマクロな施策に欠けている。
 禁煙一つを例にとっても欧米より遅れており、公害対策もまた同様である。
◇公害対策の中で無視されているのは、JRなどの駅のプラットホームにおける騒音である。電車の到着前後から繰り返し放送される不快な声や音響は利用者の神経をいらいらさせ、ストレスを増幅させるが、それの規制は全くなく、野放し同様である。
 そのほか、自動車による騒音と排ガス、及びその臭気、工場から出る不快臭なども身体だけでなく精神を傷つける作用をもたらす。
 そういった環境上のストレスがわれわれの疲労現象の一因になっていることを見逃してはならないし、おしなべて反自然の生活や環境が慢性疲労を蓄積してゆく。その結果が病気を誘発する。【押谷盛利】

2009年04月27日 15:11 |


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