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「日本滅びます」の警告

 17日の時評で、衝撃的な情報として「慢性疲労症候群」について書いたが、問題が余りにも深刻すぎるので人助けと国の財政のため、世間に警告を発したい。
 厚労省が今年から研究班を作ってこれの検査法と診療法の開発に乗り出すというが、日常生活に差し障りが出るほどのこの厄介な慢性疲労。脳の働きや免疫反応が異常になることが最近の研究で分かった。
 おかしな犯罪や殺人事件が発生するたび、なぜ、と疑問に思うときがあるが、脳の働きがある日突然、おかしくなることが原因となっている可能性も否定できない。
 日本人の成人の多くが、クスリ漬けになっている病状体質は免疫反応の異常と関係があるかもしれない。
◇慢性疲労をなくすることは容易ではなかろうが、もし検査法とその治療法が開発されれば、この厄介ものの苦から逃れられるであろうし、これが因子となる他の病気の抑制や退治にも役立つはず。
 国民が慢性疲労から解放されれば、国民の健康状態は画期的に向上するし、国の医療費予算を圧縮することにもなる。
◇ところで、ぼくには合点のゆかぬことが一つある。疲労症候群という、けったいな症状である。今まで対策を講じていなかったことから「見捨てられた病気」ともいわれるが、そもそも日本人の成人の3分の1が慢性疲労というのが分からない。
 ぼくは戦前を知っているから特に感じるのだが、そのころの農家は夜から夜へ働いた。朝は朝星、夜は夜星を仰ぎながら仕事に精を出し、日曜も祭日もなく、雨が降れば雨衣を着て野良へ出た。
 都市の労働者や店員はどうだったか。多くは8時間労働制も週休もなく、残業の続く激しい勤務だった。一家の生計を担ってる戸主はもちろん、家族みんな粗食に甘んじながら遊ぶ間もなく働きづめだった。
 いまのように車で通勤したり、旅行や外食といった暮らしは夢のまた夢であった。それでも疲れて、倒れたものはなく、クスリ漬けになることもなかった。どんなに疲れても一晩寝れば翌朝はすっかり元気を回復して仕事についた。
◇ぼくは父の背中や足を踏んだり、肩叩きをしたが、肩をもむと凝っているのがよく分かった。
 首から肩に、けんこう骨あたりが腫れていた。「けんびきを引いてくれ」といわれて、親指と人差し指、中指で、ぐいぐいつまみあげるとポキポキと軽い音がした。
◇いまの世代は、楽をして、うまいものをたらふく食って、よいもんを着て、冬は暖房、夏は冷房し、ひまがあったら遊びにいったり、テレビを見たり、それで何で疲れるんや、慢性疲労になるんや、と言いたくなるのだが、とにかくなるんやからこれは何かが狂っている。
 この狂いを直さない限り、日本全国民が地獄行きになること必定。それをニューギニアの青年は「日本滅びます」といった(以下続く)。【押谷盛利】

2009年04月20日 14:42 |


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