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100年安心は本当か?(見聞録)

 厚生労働省がこのほそ、公的年金の100年の試算を発表した。
 厚生年金の給付水準は、2009年度は現役収入の62・3%を保証しているが、年々減少し、38年度以降は50・1%にまで下がる見込みだ。経済が低迷し、出生率も伸び悩むなら、さらに43・1%にまで下がるとも試算している。
 同省は向こう100年、50%以上の給付水準を維持する「100年安心」を掲げているが、どうもその「50%」は多いに怪しい。
 というのは、今回の同省の試算は、年金運用の利回り年4・1%、賃金上昇率年2・5%を前提にしている。
 果たして、この不況下、そんな都合よく、ことが運ぶのだろうか。
 利回り4・1%もの運用先があるのなら紹介して欲しいし、世界的不況で企業の減収減益が相次いでいるのに、賃金上昇2・5%という夢の数字。
 今週は東証株価がバブル後の最安値を更新したというのに…。
◇実は「100年安心」なんていうのは画に描いた餅なのでは。国民に、基準を達成できますよ、だから今後も納めて下さいね、とPRするため、50%から逆算して利回りや賃金上昇率をはじき出したのでは、と勘ぐりたくもなる。
◇今から十数年前、20歳を迎えた頃。大学の友人との間で「年金どうする?」と話題に登ったことがあった。
 支払う金額は忘れたが、月額1万円か2万円位だったと思うが、学生にとって、決して簡単では無い額だ。
 「将来、納めた分のお金が戻ってくるとは思えない。納めなくても済むんなら、払わんよ」との意見が主流だった。
 小生の場合、母親から「年金は、戦後の日本をここまで豊かな国にしてくれたお年寄りの生活を支えている。将来、納めた分を貰えないとしても、感謝の気持ちで納めなさい」と言われたのを覚えている。結局、納め始めたのは就職してからだった。
◇今の年金負担世代、特に若者は高齢期に入っても、支払った分だけの年金を受けられるとは思っていないだろう。正確に運用されるとも信用していない。
 数遊びのような試算に基づく年金の見通し。それもで、国民みんなでお年寄りを支える制度は欠かせない。

2009年02月27日 15:28 |


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