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八草峠を越えて(見聞録)

 「雪化粧の峠は絶景ですよ」―。知人からの言葉をふと思い出し、湖北地域に久々の雪が舞った先週末、滋賀と岐阜を結ぶ八草峠を訪れた。
 峠を越える303号線は、岐阜市を起点に滋賀県北部を経由して福井県若狭町までを結ぶ104㌔の国道。岐阜の揖斐川町から木之本町金居原にかけては、険しい山岳地形のため、冬季は通行止めになっていたが、昨秋にバイパスが開通し、通行が可能になった。
 従来1時間ほどかかっていた峠越えが、12分に短縮されたうえ、冬の八草峠の景色を楽しむことができる。
◇国道365号線を北上し、木之本町から303号線を東へ進む。杉野、音羽など山中にたたずむ集落を抜けると、次第に雪が深くなり、白く化粧した山々が迫ってくる。
 峠のトンネルを抜けると、そこは岐阜県の旧坂内村(2005年に合併して揖斐川町に)。過疎化が進む典型的な山村集落で、人口は700人を切っている。この村は、長浜市(旧浅井町)とも隣接しているが、金糞岳にさえぎられ、往来はできない。
◇国道沿いの道の駅「夜叉ケ池の里さかうち」で、珍しい食べ物に出会った。
 バブル期、林業の衰退とともに過疎化が進んだ坂内村は、村おこしのためにスキー場とゴルフ場を整備したが、バブルがはじけてゴルフ場を閉鎖。その跡地で始めたのが、ダチョウの飼育だ。
 ダチョウの肉は赤みが強く、脂肪がほとんど無いことからヘルシーな食品として注目され、ステーキや焼肉、ハンバーグなど、牛肉と同じ調理方法で食べることできるという。
 また、エサは野菜クズなどでまかなえるため、輸入飼料に頼らずに飼育でき、食糧自給率向上の一助になるとして、遊休地を利用した飼育が全国に広がり、湖北地域でも余呉町で飼育されている。
 さて、道の駅のレストランでは、ダチョウのコロッケやハンバーグ、串あげ、土手煮などを提供し、売店では冷凍肉を売っている。
 小生は土手煮とコロッケに挑戦したが、もともとクセの無い肉なので、味はよく分からなかった。
◇303号線バイパスのおかげで、新たな発見に出会えた訳だが、このバイパス、ほとんど車が走っていなかった。その反面、冬季の除雪が欠かせず、130億円もつぎ込んだ事業、その費用対効果は怪しい。

2009年01月27日 14:46 |


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