新しい年、新しい夢(見聞録)
滋賀夕刊新聞は本日26日付が今年最後の発行となり、当社では正月特集号の準備作業が大詰めを迎える。毎週火曜、金曜にお届けしてきた当コラムも年明けまでお休み。
1年間の世界を振り返ると、原油や食料価格の高騰、アメリカ金融危機を発端とする世界規模の経済低迷に加え、中国のチベット民族の弾圧、ロシアのグルジア侵攻、インドの無差別テロなど負のニュースが記憶に残った。国内では、旧態の自民党政治が疲弊度を加速させ、食品の汚染や産地偽装、無差別殺傷事件、今月に入ってからは景気の急降下に伴う「派遣切り」などが報じられた。今後の経済や治安、生活、何より、日本という国家の行く末に、多くの読者が不安を抱いたことだろう。
◇マスコミ報道は何かと、そういう負の部分をクローズアップしがちだが、明るいニュースを記憶に残したい。
アメリカでは初の黒人大統領が誕生した。奴隷制度の完全廃止から140年余りのことだが、人類はこうも「変われる」とのメッセージを発信した。ノーベル賞に日本の4人が選ばれ、日本の学術会に大きな自信と誇りをもたらした。オリンピックでの日本人選手の活躍も記憶に新しい。
マネーゲームの標的となった原油市場は落ち着きを取り戻し、価格はピーク時の4分の1程度に下降。ガソリンが100円を切るまでに値下がりしているのも明るい話題。
輸出企業に大打撃の円高も、輸入食品が安くなったり、海外旅行が手軽になると、「近視的」に捉えれば、決して暗いニュースではない。
この世界経済の混乱に、政治、経済界がモタモタしているのは困るが、我々、末端の一市民がそう悲観する必要はない。そういう感覚を持ちたいものだ。
◇小生の今年はハッピーなニュースで始まった。2月、3月に同僚が相次いで結婚し、新しい人生をスタートさせた。披露宴での幸福に満ちた新郎新婦を見て「こうして新しい未来が築かれるのだな」と、妙に微笑ましく思ったのを、未だ覚えている。その披露宴や取材先、旅先で様々な人に出会い、新たな知識や感性に触れた。読者や地域の配達員とも時事ネタや市政課題について意見を交わす機会もあった。
そういう出会いに「一期一会」でいられたのか、という点では反省が必要で、また、この1年やり残したことも多くある。新年に向けた課題も少なくない。
◇もうすぐ迎える新年。1カ月後に誕生するアメリカ新政権が世界にどのような変化をもたらすのか注視したいし、何より低迷・混乱を続ける国政の建て直しを衆議院の総選挙に期待したい。
そういう政治的インパクトに加え、何より楽しみなのが、7月22日の皆既日食。国内では実に46年ぶりで、湖北地域でも太陽の8割が欠けて見える。「天岩戸(アマノイワト)」伝説のように、日食は古代から不吉の前兆とされているが、純粋に天体ショーとして楽しみたいものだ。
前年のアンハッピーなニュースを引きずらず、新しい年は、新しい夢や期待を抱いて前向きに。読者の方々にも、そういう思いで新年を歩んでいただければ。
2008年12月26日 14:59 | パーマリンク
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.shigayukan.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2713

- 01月 05日 「世界大恐慌」への関心
- 12月 26日 新しい年、新しい夢(見聞録)
- 12月 25日 世間さまは教師である
- 12月 24日 不況の嵐に負けるな
- 12月 22日 内需振興と財政出動
