飯と番茶が健康の秘訣
日本人の体と心がおかしくなったのは、戦後入ってきた外国文化の影響であると、これはぼくの確信である。
具体的にいえば、米飯を食わなくなったこと。そしてコカコーラやウーロン茶を飲み始めたことにつきる。
コカコーラはアメリカから入ってきて、日本人の飲みものの習慣を根本から変えてしまったが、これが引き金になってさまざまなコーラやジュース類が進出し、カネもうけの犠牲になって日本人の健康は、がたがたになってしまった。
◇アメリカは日本と違い、国土全体が広大で山が少なく、空気の乾燥が顕著である。だから日本のように汗をかくことがなく、シャワーだけで風呂に浸かる習慣がない。
空気の乾燥により咽喉(のど)が乾くから、水やジュースをふんだんに飲む。そのアメリカ流に乗せられて、水とジュースをがぶ飲みする習慣が定着した。
◇考えてもみるがよい。今の60歳以上の人は子供のころ遠足するにも水筒など持った人はいない。
学校へ行くのにも水筒を持つことはなかった。
汽車で遠くへ旅行する人が駅弁を食うためについでに茶を買うくらいであった。
汗を流して労働する人はその場(山や畑)で茶をわかして飲んだ。今のように、至るところでジュース類、清涼飲料を飲む習慣はなかった。
そして、日本人が古来から愛用してきてた茶をないがしろにして、ウーロン茶やジュースに走る。
ぼくの少年のころを思い出すと食事のときは番茶を飲んだが、普段は水を飲むことはなかった。
学校へ上がるようになってからも食事のとき以外は飲みものを飲むことはなかった。
大人になってからも茶の出るときは作業時や会議などでの休憩時に茶器から注がれる熱い茶であった。夏といえども熱い茶がご馳走だった。
◇飯は日本人の体に二千年来なじみきった主食であって、これをいい加減に扱っている今の食習慣は罰当たりといっていい。すべての食品は長い歴史と伝統によって、その国、その地方に適したものが生産されてきた。
日本は土地の広い外国と違うから牧畜は発達してこなかった。その代わり周囲の海から海産物がとれた。米と海産物、野菜と山菜が日本人の胃を支えてきた。同じ野菜、果物でもできるだけ、生活する現場に近いところで生産されたものがよく、その上、旬(しゅん)のものを食べることが鉄則である。珍しいからといって、旬外れのものを食うのは栄養面からも、味覚からも決してプラスにはならない。
◇日本人は湿度の高い気象条件に住むから本当は昔のように裸足(はだし)か足袋(たび)がよい。靴下は空気を遮断するからむさる欠陥があり、アメリカなどは空気が乾燥しているから平気だが、考えねばならぬことである。その点、昔の人の知恵は尊い。ワラジや草履(ぞうり)、下駄は歩く足のためには最もよい履物である。
それを考えると、サッシで密封する日本の現代の住宅は健康面からはよくない。湿気の多い日本だから家は風通しがよくないといけない。
その点、雨戸、障子、土壁、畳の純日本式住宅は健康保持にはもってこいの優れた建築法である。【押谷盛利】
2008年12月10日 15:59 | パーマリンク
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.shigayukan.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2672

- 07月 19日 W杯歓喜と放射線汚染禍(見聞録)
- 07月 16日 つぶやく菅、孫、堀(見聞録)
- 07月 15日 組織は40年でダメになる
- 07月 14日 不健康な食生活に課税(見聞録)
- 07月 13日 高校再編とあるべき姿
