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小中学生にケータイ?(見聞録)

 大阪府の橋下徹知事は3日、府内の公立小中学校で、児童の携帯電話の持ち込みを原則禁止とする方針を明らかにした。府立高校については、通学範囲が広いことなどから、持ち込みを認めるが、校内での使用は禁止する。
 学校に携帯電話は必要ない―とのメッセージを明確にした橋下知事だが、その背景には府教委の行った調査がある。
 児童、生徒の1日の通話時間やメール送信回数を集計し、その傾向を調査したところ、携帯電話への依存度が強い子どもほど、学習時間が短いとの傾向が浮き彫りになった。
 携帯電話をいじってばかりいれば、学習する時間が減るとの結果。
◇一方、滋賀県教育委員会が昨年、子どもの携帯電話の所持率を調査したところ、小学生で21・6%、中学生で51・0%にのぼり、小学生にまで普及していることが浮き彫りになった。
 県教委では携帯電話を「学習に不要な物」として学校に持ち込ませないように各市町の教育委員会に指導している。
 ただ、特別の事情がある場合のみ持ち込みを許可し、学校で先生が預かるというケースもある。
◇子どもに携帯電話を持たせるか、持たせないのか。持たせるのなら、いつからが良いのか―。これは今の保護者の率直な悩みだろう。
 夜遅くまで塾に通わせていたり、両親が共働きだったりすると、携帯電話を持たせたくなる理由は分かる。
 これから携帯電話を子どもに与える保護者、すでに持たせている保護者は、家庭でのルール作りが欠かせない。
 滋賀大の宮田仁教授は先月、彦根市で開かれたフォーラムで「週に1度からでも携帯電話を持たせない日を設け、親は持たせた責任を持ち、ルールをしっかりと教える必要がある」と保護者に呼びかけた。
◇「友達が持ってるから」「中学の入学祝いに」などを理由に、安易に子どもに与えようと考えているのなら、少し立ち止まって考えるべきだろう。
 通話やメールのやりとりだけでなく、インターネット端末やカメラも付いている携帯電話は、思春期の子どものあらゆる好奇心と欲求を満たす道具だ。
 しかし、子ども達にどれほどの必要性があるのだろうか。何時間もメールやインターネットで遊ぶよりも、子どものうちは、勉強したり、体を動かしたり、本を読んだり、そういう経験を積むことが大切ではないだろうか。
 人生で一度しかない多感な思春期を、携帯電話と睨めっこして過ごしていてはつまらない。

2008年12月05日 15:30 |


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