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円高で旅行熱も…(見聞録)

 サブプライムローンを震源とする証券・金融不安は為替市場にも波及し、ドル安、ユーロ安、隣の韓国でもウォン安が急激に進行。円だけが現状維持で、他国の通貨価値が急落している様相だ。
 ソニーが23日、営業利益予想を57%減と下方修正するなど、国内の輸出産業には大打撃となっている。
 一方、ワインなどの輸入品の価格は安くなるので消費者の視点では大歓迎だが、輸出を経済基盤とする日本ゆえに、いずれ家計にもツケが回って来る。手放しでは喜べない。
◇原油高騰による飛行機の燃料代が首を絞め、低空飛行をしていた海外旅行市場は、円高で活気を取り戻しそうな気配だ。
 特に、ヨーロッパでは7月に170円台だったユーロが23日には120円台にまで急落した。
 これを受け、10万円を切る価格でフランスやドイツ旅行できるツアーが登場しているというから、海外旅行を控えていた愛好家にはまたとないチャンスだろう。
◇昨晩のユーロ安のニュースを見て、小欄もさっそくインターネットで格安旅行券や目的地を検索したが、興味深そうな都市や地域がテロや反政府運動により不安定だったり、強盗や誘拐が頻発していたりで、渡航をためらってしまう。
 外務省は危険と思われる地域について、邦人に「退避勧告」や「渡航の延期」、「渡航の是非の検討」など注意を呼びかけているが、10月後半だけで▽パナマ=黄熱(15日)▽タイ=反政府市民団体デモ(16日)▽スーダン=政府・反政府武力衝突(16日)▽イエメン=テロ、誘拐(17日)▽中国=チベット自治区などでの暴動(17日)▽ボリビア=憲法改正手続きのデモ(17日)▽タイ、カンボジア=国境めぐる銃撃戦(20日)▽コンゴ共和国=反政府勢力の武装、エボラ、マラリア(20日)▽パキスタン=外国人標的の誘拐(21日)▽ベラルーシ=爆破事件、デモ(22日)▽アフガニスタン=外国人NGO関係者射殺(23日)▽パナマ=黄熱(23日)▽エチオピア=邦人企業関係者狙う集団強盗(23日)―など危険情報がいっぱい。
 海外で出会えるのは美しい自然や街並み、優しい人々だけではなく、テロや誘拐、強盗など事件・事故、そして病気などの危険も待ち構えている。
 最終的に小欄が目星を付けた都市も「渡航の是非を検討してください」。円高で浮かれた旅行熱を冷ましてくれた。

2008年10月24日 16:32 |


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