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車より旅行の時代(見聞録)

 振袖に身を包んだ華やかな女性による長浜の大園遊会は、秋の湖北の風物詩としてすっかり定着し、今年も今月18日に開かれる。成人式でしか、振袖を着る機会がなかった若い女性は、年に1度の和服のオシャレを心待ちしているのではなかろうか。今年の参加者は県内を中心に東は栃木、西は兵庫まで1100人以上の申し込みがあった。
 市街地の散策で、新しいお店を発見したり、旧友と再会するのも楽しいだろう。豪華景品の当たる大抽選会も魅力の一つ。会場では当選者が発表されるたびに、歓声とため息が混じり合う。
 景品は地元の65の企業、団体が、浜縮緬など和装関係をはじめ、海外旅行やホテル宿泊券など計160点を提供。今年は50万円分の旅行券が2人に当たることから、参加女性の目の色も変わりそう。
◇それにしても、これだけの景品を提供する長浜の企業のキップの良さに感心する。それは、夏の花火大会にも通じる。
 以前、彦根で記者をしていた頃、彦根の花火大会で企業の協賛金や市民の寄付が思うように集まらず困っているとの話を聞いた。
 長浜と彦根の花火大会は、県から交互に補助金(今年は900万円)をもらっている。補助金のある年は盛大に打ち上げられるが、無い年は市が補助金を上乗せしたり、企業、市民の協賛金に頼ることになる。
 県の補助金が出なくても、長浜の場合は、企業や市民の協賛金で事業費の3分の2をカバーし、1万発の打ち上げを維持している。
 一方、彦根は今夏の花火大会で、従来の1万発から5000発へと規模を半減させてしまった。協賛金が思うように集まらなかったためだ。
◇さて、園遊会の目玉賞品の自動車が、今年から無くなり、旅行券に切り替わったのは6日付けの滋賀夕刊で報じたとおりだが、せっかく善意で提供している協賛団体も、すぐに転売されてしまうのでは、後味が悪る過ぎるし、すでに車を持っていたり、駐車場が無かったり、では、当選した女性も、嬉しさ半分。
 旅行券に切り替えたのは、良策であろうが、自動車よりも旅行を喜ぶというのは、いかにもモノに満たされた現代っ子らしい。

2008年10月07日 15:58 |


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