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総裁選とマスコミ情報

 大新聞を見ていると、今度の自民党総裁選への姿勢がうかがわれて面白い。政治家は新聞を通じて世論操作をすることがあるが、その新聞がまた政治家に悪乗りして世論操作に手を貸す場合もある。
 いまの大新聞は一部を除き、外に向かっては親中、親韓、親北朝鮮であり、内に向かっては反自民、親民主である。
◇自民党はいいところもあるが悪いところが目立つ。政権党だから、当然ながら悪いところが批判の対象となる。よほどの勇気がない限り、与党の悪口を与党の議員が言えるものではない。
 だから国民に代わって、政権党の悪口を言ったり、批判することはとても大事なことで、民主主義政治における新聞の使命でもある。
◇しかし、こと国際問題や日本の独立、安全に関する限り、自分たちの勝手な主義で国民世論を操作することがあってはならない。
 総裁選を報道するに当たって、新聞やテレビの予想などが必ずしも的を射ているものではない、という教訓を思い出すことがある。
 それは、第一次小泉内閣の誕生した総裁選だが、新聞やテレビ、評論家は橋本龍太郎・元首相の圧勝を予測し、小泉純一郎氏は万年候補の扱いだった。ところが蓋を開けるや小泉さんの圧勝となって幕が下りた。
 なぜ、マスコミの玄人(くろうと)情報に反し、小泉さんが勝ったのか。そのカギは国民の手にあった。国民の心が全国の党員に乗り移り、それがそのまま総裁選に反映した。
◇ならば、今回の総裁選をどう占うか。告示早々、マスコミ情報は麻生の勝利を予想しているではないか。
 そのマスコミ情報の発信源はどこにあるのか。一つは国会議員の態度、いま一つは地方議員の首脳部の見方である。言わば、自民党の内部に明るい専門的情報といえる。別の表現でいえば玄人(くろうと)情報である。玄人情報の欠陥は「かくなれかし」の主観が入ることであり、鹿を追って山を見落とすの愚におち入り易い。
◇いま、総裁選で鹿はだれか。山は何か。鹿は自民党の親分衆や幹部、地方の顔役である。山は国民を指す。最終的に国民の心と党員の心は一体化する。今回の総裁選の最大の意義は、総裁選後の新総理による衆議院の解散・総選挙が決定づけられている点である。
 二大政党時代を前に、早くも次期政権への最短距離にある民主党は小沢一郎代表を立てて闘志をかき立てている。その門前の狼を屈服させるかどうかは新総裁新総理の顔にかかっている。
◇自民党がひとりよがりして国民受けのしない総裁を選んだとしたら、仮りに新内閣が発足しても、総選挙で敗れるであろう。
 総選挙で敗れる事態が生じたならば、新しい総理はいまの野党が握るかもしれない。政界再編成のあるなしに拘わらず、これまでのように、自民党総裁即総理の慣行は潰(つい)えるであろう。
 ならば次なる総選挙用の顔は一体だれがいいのか、だれが国民の心を反映するのか。
 この答えの分からない自民党員は失礼乍ら暗愚といいたい。
 一つ二つヒントを提示しよう。
 現在、国民を迷わせ怒らせている食品偽装の根はどこにあるのか。輸入の甘さ、農水省の監督の甘さ。無駄な国費の乱費、天下り、公益法人と公務員改革の骨抜き。【押谷盛利】

2008年09月11日 15:22 |


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