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観光客もグローバル化(見聞録)

 先週の土曜、長浜市の豊公園で開かれたイベント「灯りの森」は、ロウソクに火を灯したガラス容器が暗闇に浮かび上がり、幻想的な空間が市民の話題を呼んだ。
 長浜青年会議所を中心とする実行委が地域愛や家族愛、地球環境などをテーマに開催し、観客5000人(主催者発表)が訪れた。
◇「灯りの森」の会場で写真を撮っていたところ、テレビカメラを持った一団に出くわした。引率の市職員に聞いたところ韓国の済州(チェジュ)島にあるテレビ局の取材クルーだという。
 なんでも、長浜を特集するというので、2日の夕方に長浜入りし、その足でこの会場を訪れた。市民にインタビューして、催しの様子や長浜の魅力などを取材していた。
◇済州島は韓国最南端の島。長崎県の五島列島から180㌔の距離にある。温暖な気候で、海の幸も豊富なため、年間500万人を超える観光客が訪れる。日本からも観光客が多く、ツアーが組まれている。
 しかし、島の宿命か、地元経済は決して元気とは言えず、経済の活性化が課題となっているそうだ。
 そこで、日本でも数少ない成功例として脚光を浴びている長浜の町おこしを取り上げることになったという。
◇国際観光振興機構によると、昨年、日本を訪れた観光客は834万7000人で前年より13・8%増えた。アジア、特に韓国からの観光客が急増し、260万人、全体の3割を占めた。
 国は2010年までに年間の外国人観光客を1000万人にする「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を実施しているが、目標は達成できる見通し。
 今年10月の観光庁発足を機に、2020年までに倍の2000万人を目指す方針だ。
◇外国人誘客を目指すのには訳がある。
 というのは、国内の観光客は少子・高齢化により頭打ちが想定されるからだ。今後、各地で観光客の争奪戦が激しくなるのは目に見えており、今から経済成長著しい東アジアを中心に世界に目を向けるのは、必然だ。
 長浜でも、今後、官民一体の誘客戦略が求められるが、海外のテレビ局、取り分け日本に近い韓国で、長浜がクローズアップされることは観光戦略の明るい兆しといえよう。
◇さて、「灯りの森」会場でテレビクルーが、長浜ロイヤルホテルの浴衣を着て公園内を散策するカップルを取材したところ、日本人ではなく、台湾人観光客だった。
 いよいよ長浜もグローバルな時代になったなと感心すると同時に、本格的に外国人観光客の誘致戦略に動き出す時期かもしれないと感じた。

2008年08月05日 16:13 |


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