領土問題への姿勢(見聞録)
日本が領有権を主張しながら韓国が実効支配している島根県の竹島について、文科省は中学校の学習指導要領に記述する方針を発表した。
学習指導要領に竹島問題が取り上げられるのは初めてだが、当初検討されていた「竹島は我が国固有の領土」との記述を避け、「我が国と韓国との間に主張に相違がある」と表現が後退した。
日韓関係の悪化を懸念しての配慮だが、両国が領有権を争っている以上、教科書に双方の主張を掲載するのは必要なことで、この際、学校で竹島問題の詳しい経緯を教えるべきだろう。
◇竹島は日本列島と朝鮮半島の中間に浮かび、東島、西島と呼ばれる小島と周辺の37の岩礁からなる。
日本は江戸時代初期に領有権を確立し、1905年に島根県への編入が閣議決定された。しかし、1952年、韓国が領有権を一方的に宣言し、武装警察官を常駐させるなどして武力占有。灯台やヘリポートなどを設置し、宿泊施設も建設している。
日本は不法占拠だとして抗議を行ってきたが、その弱腰を見透かされ、日本の海上保安庁や漁船は領海内に入れない状態が続いている。
◇今回、初めて竹島を領土問題として学習指導要領に盛り込むことにした文科省に対し、韓国政府は「失望と遺憾」の意を表明し、日本大使館前では卵を投げるなどのデモが発生した。
竹島の島根県への編入を閣議決定した1905年は日本が朝鮮半島併合を始めた年でもある。ゆえに竹島は日本の植民地支配の象徴とされており、日本が領有権を主張するたびに、韓国世論が敏感に反応してきた。
領土問題を教科書で教えることすら許さない偏狭な愛国主義が、韓国でまかり通るのも、そういう植民地被害の過去があるからではないだろうか。
◇竹島問題に対する日本の大手新聞の反応は―。
読売は「竹島明記は遅いぐらいだ」として、領土問題を国民にどう教育するかは国の主権に関わると指摘し、一定評価している。
毎日は、韓国側が文科省発表に抗議したことに、「領土問題には冷静さが必要だ」として、韓国側に過剰反応をいさめている。
朝日は「日韓は負の連鎖を防げ」として「互いに不信をあおらないような対応に努めたい」とサラリと流している。
産経は「明確に『日本領』と教えよ」と、韓国に配慮した文科省の記述方針を批判。外交配慮よりも自国主張を行うべきだと日本政府の弱腰を憂えている。
◇世界中の地理をスパイ衛星気分で楽しめるインターネットのソフト「グーグル・アース」では、竹島は「独島」(韓国名)とも表記されている。島をクローズアップして見れば、「独島」として数々の写真が紹介される一方、「竹島」表記はごく一部。世界中のネットユーザーが用いるソフトの中で、このような表記が目立つようでは、国際的にも誤解されかねない。
自国の主権に関わる領土問題は政府も国民も主張すべきを主張すべきだ。
2008年07月15日 15:53 | パーマリンク
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.shigayukan.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2153

- 07月 16日 朝鮮の南北統一問題
- 07月 15日 領土問題への姿勢(見聞録)
- 07月 14日 北に殺された韓国女性
- 07月 11日 伊吹山再生の行方(見聞録)
- 07月 10日 福田総理の危険な外交
