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北に殺された韓国女性

 ぼくは何回となく北朝鮮との国交や日本人の拉致被害者問題に言及してきたが、それはひたすら日本の独立と平和、日本人の安全を願っての、言わば愛国の叫びである。
 日本人の多くは、韓国の政情や世論の動向に無関心だが、その無関心に影響を与えているのは日本のマスコミである。ぼくは一介の田舎新聞の記者に過ぎないが、大局を見る眼と日本のあるべき政治の方向に誤りのなきよう常に自戒しつつ、一方でマスコミ批判に厳しいスタンスを持っている。
◇いま、韓国が国際的にどういう位置にいるか、韓国内の政治、教育、社会情勢はどんな状況にあるのか、知っている人は少ないのではないか。
 日本人が韓国のことを知るには日本のマスコミの報道によるしかないが、残念ながら、日本のマスコミの韓国情報は極めて偏向しており、それは韓国のマスコミとの連帯にもよるが、一般的に言えば、北朝鮮に対しては友好的、アメリカに対しては反米的である。
 もちろん、日本においても産経のように厳しい態度で北朝鮮の政治を分析しているのもあるし、韓国においても北からの共産化を警告するマスコミも存在する。
 しかし、日本にしろ、韓国にしろ、全体としてのマスコミの空気は親北、反米である。
◇ぼくが、とりわけ韓国に深い関心を持つのはこの国が北朝鮮の政治工作と巧みな反米世論の形成による南北統一の可能性を危惧するからである。
 何も知らない日本人は、韓国は北の地続きの隣国であり、その北朝鮮は自由も民主主義も人権もない国であることを百も承知しているはずであり、そんな国に統一されたり、同化されることはあり得ない、とたかをくくっている。
◇ところが、現実の韓国の政治や世情はどうか。現在は李明博大統領がこれまでの金大中、廬武鉉大統領時代の親北政治を大きく転換しつつあり、一見、喜ぶべき状況といえるが、実態は逆に憂うべき政情不安を熟成しつつある。
 日本の新聞は、李明博大統領の当選とそれの背景ともいうべき韓国民の素朴な国民感情を克明、丁寧に分析報道することを避けた。
 李政権誕生の意義を黙殺しかねない冷ややかさは、親北の政治偏向をかいま見る思いであった。
◇おそらく、北朝鮮の対韓指導戦略と韓国内の親北政治勢力や工作隊は、李政権をゆすぶり、打倒する戦術を広範に展開することによって、北の韓国支配の革命演習に結びつけるであろう。
 このほど起きた北朝鮮の観光地金剛山麓における韓国観光女性(53)の射殺事件は、国際的に注目されているが、この事件、多くの謎に包まれている。
 真相は分からないが、常に南北は同一民族、同一言語であるとして、民衆工作している北が、なぜ、銃撃したのか。柵を越えて、観光区域外の海水浴場付近に出たというが、ならば、殺さずに逮捕して、調べるのが本筋でその方が有利ではないか。
 この件で、北は謝罪するどろこか、韓国側に謝罪を要求しているが、盗人がひらき直るような図である。
 韓国ではこの事件の前に、何万人ものの若者を動員して、アメリカ牛肉反対の政治デモがソウルを湧かした。反米闘争で李政権をゆさぶる真のねらいは何か。【押谷盛利】

2008年07月14日 18:31 |


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