困った大人たち(見聞録)
警察の110番通報に個人的な要望や問い合わせなど、緊急性のない電話が相次いでいるという。8日付の京都新聞によると、滋賀県警では今年1~6月の通報約5万7000件のうち緊急性のない無効な通報は1万5000件、全体の26%を占めた。最も多かったのはいたずら電話8400件で、無言も3500件あった。
▽終電がないからパトカーで家まで送って▽ヘビが出た▽渋滞しているので事故処理を早くして―など身勝手な要求が目立ち、人生相談や家庭内のトラブルの仲裁で警察官が出動したケースもあったという。
◇先日、読者から近所トラブルで困っているとの電話相談があった。ある自治会の公園利用マナーを巡る件。
その公園は住宅街の中にあるため、硬いボールを使った遊びが禁止されている。ボールが公園のフェンスを飛び越えて、車を傷つけたり、住宅の窓ガラスを割る危険性があるからだ。
地元自治会がそういうルールを定めているのに、子ども達が守らず、公園の近所の住民が注意しても効果なし。先日は大人を巻き込んだ言い争いになり、警察官が出動する騒動にまで発展したという。
電話の主は、「非常識な人が多くて困っている。どうしたらいいのか。こういうトラブルのうまい解決法はないものか」と滋賀夕刊に相談してくれたのだが、こちらは「自治会の中でとことん話し合って、近所同士で解決するしかないのでは」と返すのみだった。
◇以前にも別の自治会関係者から猫屋敷に困っているとの相談を受けた。大量の猫を放し飼いにし、庭や道路をフンで汚され、難儀しているとの内容。
県動物保護管理センターに問い合わせたところ、「飼い主のモラルの責任で、猫に罪はない。解決には地域住民の努力しかない」とアドバイスを受けた。
◇緊急性のない110番通報をはじめ、モラル無き住民や、モンスターと呼ばれる学校や病院で横暴に振る舞う大人。何を彼らが狂わせるのか。
近所付き合いなど人間関係の希薄化が、相手の心の痛みを知らない人種を増やしている気がしてならない。同じ地域に住みながら意思疎通を拒み、自由とわがままをはきちがえて自己愛に溺れる。
◇そういえば、量販店などに張り出してある「お客様カード」。消費者との情報交換、意思疎通の場として活用されているようだが、理不尽なクレームが目立つ。消費者が「お客様」と呼ばれるうちに、自身が偉くなったと勘違いするのだろうか。
モラル欠如のがこの世を貧しくする。
2008年07月08日 16:46 | パーマリンク
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