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正しい食事と優しい心

 マクロビオティックの健康法の中で最も重視するのが食事のとり方だが、好ましい標準食事についてその一部にふれておく。
◇各食事量の最低50%以上は、さまざまに料理した完全穀類とする。ほぼ、それと同等のものは、玄米、完全小麦、イーストを用いない完全粉パン、完全粉チャバティ、完全粉ウドン、大麦、キビ、カラスムギ、ライムギ、ライムギパン、トウモロコシ、ソバ粉、ソバ。
◇毎日の標準食から除外すべき食べ物。
 熱帯、亜熱帯産の果物、果物ジュース、ワインその他のアルコール飲料、ソーダ、人工飲料、コーヒー、着色茶、ハッカやハッカ茶のような芳香性、刺激性のあるもの。砂糖、蜜、シロップ、サッカリン、その他の人工甘味料。
 好みにより米蜜、麦芽糖、その他穀物やその芽から加工した甘味料は、少量なら用いることもできるが、避けたほうが無難。
 着色されているもの、保存料、防腐剤を用いた化学合成食品、精製された穀類、粉とその加工品、かんづめ、冷凍食品を含め大量工業生産された食品。添加食品と種々の飲料、合成酢。
 油は常温圧搾手絞りのごま油。なたね油など植物性のものを料理に応じて少量。
 薬味はごま塩、梅干、鉄火味噌、純正醤油。
 食べるときは一口50回以上噛む。就寝前3時間以内は食べない。
◇人間は宇宙のあらゆるものを摂取して生きるが、ほとんどの者は生きるための物質的食物にのみ関心を持つが、正しくは精神的食物の摂取を忘れてはならない。
 人間はミネラルと水とあらゆる生物の生命を食べる。また呼吸機関と皮膚の呼吸によって大気を食べる。
 第3に長波から短波、高周波から低周波とあらゆる種類の振動を感覚器官と身体全体で食べる。
 このほか至るところから不断にやってくる放射線や波をも感じとる。
 こうした物質化されず、目に見えないものは精神的食物といえる。物質的食物は間を置いてとるが、精神的食物はたえず摂取し、それは無限である。
 この二つは質と量の面で、対立相補関係にある。
 物質的食物を多くとると、精神的食物は少なくなるが、精神的食物を少なくとると物質的食物を多くとることになる。
 動物性の食品をたくさん食べると精神的食物のうち短波の呼吸が減り、長波の呼吸が多くなる。動物性の食品には直接環境に対する知覚を制限する傾向があり、無限の時間や広範な空間に対する認識力と感受性を鈍らせる。
 植物性の食品をたくさん食べると、短波の呼吸が増え、長波の呼吸が少なくなる。さらに心理的、精神的視野が広くなり、相対界のささいなことへの関心が薄れ、ゆったりとした気分を保つことができる。
◇われわれは精神的食物の量と質はコントロールできないが、物質的食物の摂取を加減することで間接的にそれを制御することができる。つまり、毎日、なにを食べるかによって、われわれの心理や精神の質が決まってくる。
 日常生活のなかで、肉体、精神、心理の活動の調和を保つには毎日の食物に正しい秩序を保たなくてはならない。必要以上に動物性の食品を食べると精神活動は外の世界に対して利己的、攻撃的になる傾向がある。
◇マクロビオティックな食事をすれば、自然の感覚が回復し、衣服、とくに肌に触れる下着は不自然な合成繊維ものを避けて、木綿、麻などの植物性繊維か絹などの生物繊維を好むようになり、色や装飾品も優しく上品なものを好むようになる。
 また住居においては、金属やコンクリートのような建築材料より木や石、土のよさを認めるようになる。
 木や石は雰囲気を和らげる落ちつきを与える。家具類もそうである(日貿出版・久司道夫著、マクロビオティック健康法参照)。【押谷盛利】

2008年06月12日 15:15 |


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