チャイルド・スポンサー
「ワールド・ビジョン」という国際NGOの存在及び活動を知っている人はどれくらいあるだろうか。
1950年に設立された団体で、キリスト教精神に基づき、地域開発、緊急援助、不幸な子の救援、社会や政府への働きかけなど実施している奉仕組織。
このワールド・ビジョン、目下、低開発国などで、食や医療に恵まれず、むざむざと死んでゆく子どもたちの救済活動に一般の協力を訴えている。
その訴えによると、いま、世界で、3秒に1人のペースで子どもたちが命を落としているという。
それは食べるものがなくて餓死寸前に追いやられていたり、クスリがあれば助かる病気で苦しんでいるからである。
この不幸な子どもたちの命を救うのに有効な手段は生活環境を変えることで、安全な水や食糧が手に入る仕組みづくりをしなければならぬ。
そのためには、まず、カネがいる。
◇ワールド・ビジョンは、子供のために一人一人がスポンサーになってやってほしいと呼びかけている。
一日あたり、150円、ペットボトル1本分、毎月4500円の支援をすることによって、かけがえのない命を救うことが出来るという。
チャイルド・スポンサーは、貧困に苦しむ子どもとその家族、地域の自立を促すプログラムで、紹介される子どもやその家族との文通や報告書を通して、支援の成果を実感することが出来る。支援する期間は任意。
事務局では、2002年以来、フィリピンのチャイルド、(15歳の女の子)を支援している横井さん(女性)の実例を示している。彼女は昨年3月、現地を訪問し、少女が暮らす地域で、リーダー育成や住宅支援、給水システムなどワールド・ビジョンの取り組みの成果を確認、地域の人々が自立に向けて歩んでいけるよう細やかな支援が行われている様子を知って、自分の支援活動が生かされていることを喜び、助けあいと自立への希望に自信と誇りを表している。
この「チャイルド・スポンサー」にはだれでもなれるので、心のある人は詳しい説明書を送ってもらえばよい。
FAXは03―3367―7652。
◇ぼくが、なぜ、ワールド・ビジョンに触れ、不幸な子どものための「チャイルド・スポンサー」について紹介したか。心ある人は知ってもらえるだろうが、日本の小学生は30%以上、中学生は50%以上、高校生はほとんどがケータイを所持しているではないか。その使用による電話代をどれだけ払っているか。人それぞれの利用の頻度によるが最低でも4000円や5000円払っているはず。自分の小遣いか、親のスネかじりか、どちらかであろうが、その贅沢さを低開発国の子どもたちと比較したいからである。
1カ月、4500円の支援で病気や命が助かるという不幸な子どもたちと比較すれば、日本の子どもの置かれている裕福さ、物質的豊かさが十分理解できるはず。
世界には食べるものもなく、飲む水もなく、病気になっても医師にもかかれず、クスリも手に入らぬため、みすみす若い命をなくしてゆく子があるのだ。
そうした不幸な子どもの存在を知ることも大切だが、さらには自分の小遣いを減らしても、そして親に少し手伝ってもらってチャイルド・スポンサーになることもできる。
国際的に視野を広めること。世界の人と仲よくなろう、ということはこれからの日本を背負う若い人たちには特に望ましいことといわねばならぬ。
◇いまさら、隣人愛を説こうとはしないが、いまの日本は、日々の食事の残飯処理が話題となったり、食べすぎや太りすぎが成人病の原因になったりすることはめでたさを通り越して、豊かさのもたらす不幸といえぬこともない。
心あれば隣人愛を具体的に、それも力のない小どもたちに注いでやってほしい、と願うのである。【押谷盛利】
2008年06月02日 15:43 | パーマリンク
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