東浅井を歩いて(見聞録)
一人暮らしの高齢者を狙って浄水器などを強引に売りつけたとして大阪市の浄水器販売会社の社長ら5人が逮捕された。高齢者宅に上がり込み、強引に浄水器を設置したあげく、「取り付けたらは外せない」と代金を支払わせていた。
2万5900円~7万6000円で仕入れた浄水器を10倍以上の35~80万円で売りつけ、狙った家には何度も通って「フィルターを付けないと効果がない」と、フィルター(1万円)も買わせていた。
大阪府警の調べでは5億5000万円を荒稼ぎしていたという。
◇一方、催眠商法で高額の健康機器を高齢者に売りつけたとして、東北経済産業局は東京の業者に業務停止命令を出した。
この業者は、「新規開店する百円ショップ」などの名目で近隣住民を空き店舗や貸事務所に集め、雑貨などを無料で配ったうえ、最後に高額の温熱器を持ち出していた。
催眠商法の特徴は、日用品をプレゼントするなどと言葉巧みに誘い、次々と無料で配って一種の興奮状態に包んだうえで、高額商品を売りつける。一通り稼いだら、別の地域へと全国行脚する。
◇湖北地域でもそういった催眠商法をはじめ、社会保険庁や税務署をかたった振り込め詐欺事件が多発している。人を騙して金儲けに走る悪徳商法が蔓延し、うかつに人を信用できない、すさんだ社会が悲しい。
◇今、滋賀夕刊新聞社では東浅井地域の配達体制を大幅に変更することとなり、目下、配達員と読者の開拓に取り組んでいる。
社員総出で浅井、びわ、虎姫、湖北地域に出向いて販促活動を行い、小欄も取材の合い間を縫って営業に出かけている。先日は内保や尊野を担当し、1軒1軒、順番にチャイムを押して、読者宅を訪問したが、何かと懐かしくも新鮮に思うことがあった。
というのは、チャイムを鳴らしたら、家人がすんなり玄関を開けて姿を見せてくれることだ。
都市部の住宅やマンションでは、チャイムを鳴らしても、家人が外に出てくることはそう多くはない。カメラ付きのインターホンでこちらの姿を確認したうえで、インターホンで話をして、セールスや宗教の勧誘でないと分かれば、ようやく玄関の鍵を開けてくれる。そこには、訪問者を疑ってかかる何とも殺伐としたムードがある。
小欄は高校卒業後に自宅を離れて以来、マンション、アパートを転々としてきた。この手の住環境は近所付き合いがほとんどない。平日は夜にしか家におらず、たまの休日に、住民と顔を会わせるくらい。両隣は表札も無く名前も知らない。
そんな、環境で十数年暮らしてきたが、東浅井を歩いていると、殺伐どころか、ほのぼのとした心境にさせられる。
家人は元気な返事とともに玄関を開け、こちらの話に耳を傾けてくれるし、道ですれ違うと、あいさつしてくれる。昨日も、地図とにらめっこしながら尊野を歩き回った。約60戸ほどからなる農村部の小集落だが、玄関先での温かな対応に、どこか懐かしさと安堵感を覚えた。
2008年03月28日 13:27 | パーマリンク
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