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よもやま話・完(よもやま)

 「もう、そんな時勢でなくなった」。このような言葉を最近、よく耳にする。
 今、自治体では新年度予算審議の真っ最中だが、滋賀県は「構造改革プログラム」と称して、長年、慣行としてきた各種団体への補助をカット。びわ湖まつりなどのイベントを中止する。
 祭は交通網やメディアが普及していなかった時代、年に一度の楽しみだった。祭には露店のほか、見世物やおばけ屋敷などが出、多くの人で賑わった。
 しかし、最近は全国各地にテーマパークが林立。国内外へ手軽に旅行できるようになり、自宅ではテレビやパソコンのスイッチを押せば、愉快な番組が楽しめ、人々の目が肥えてきた。
 今月10日に閉幕した長浜と浅井盆梅展は今シーズン入場者が激減した。市では大雪やガソリン値上げが原因とみているが、これだけが理由だろうか。主催者のアイデアも限界にきているのでは。
◇湖北の新年度予算に目を向けても、合併した長浜以外、湖北6町でハコモノ建設は一切ない。
 国、金融機関から40億円余りの借金がある虎姫は1000万円以上の新規事業はゼロ。同じく借金まみれの湖北町(48億円)も老朽化した小谷小のリニュアル工事のみ突出し、残りはすべて数百万単位。財政担当者に「何か、目ぼしい事業は?」と取材しても「(記事の)ネタになりません」の一言。
 伊香4町も同様、企業の業績好調やタバコ税収が伸びた高月以外、財政状況は厳しい。どこも基金(貯金)を崩して、当座を凌いでいる。あとは合併に頼るしか、生きる道はない。
◇同様、出版業界も同じ。企業の経費節減でまず、最初にターゲットとされるのは広告(宣伝)費である。
 連日、新聞にはたくさんのチラシが折り込まれている。よく目にするのはパチンコ業界や求人広告のチラシだが、関係者によると、これでもここ10年間で大幅に数が減っているという。
 パチンコ店は全盛期、米原以北に20店舗余あったが、厳しい競争の末、今では十数店舗まで減少している。このほか、大きなチラシを出しているのは体力(資本)がある大型量販店や家電チェーン店のみ。しかし、消費者の財布の紐はマスコミが伝える「景気回復」とは裏腹に、緩くない。
 新聞業界も同じ。インターネットやケータイの普及で新聞を購読しない人が増えた。旧東浅井地域は新聞の購読数全体としてはほぼ横ばいだが、これはみずべの里や新三田など新興住宅地が増えているためで、実質はかなり減少している。
 また、さまざまな絡みで定期的に新聞を変更する客も増えている。東浅井ではまだ、少ないが長浜では全体の35%を超え、都市部に向かうほど、この傾向は強い。このため、各販売店は経費節減やセールスに必死である。
◇滋賀夕刊は旧知のとおり、旧東浅井郡内で4月から一斉に新聞折り込みが終了される。これに伴い「浅井よもやま話」も今号を以って休止となる。
 東浅井サンデー特別版は2004年10月から第2・4日曜、朝日と読売新聞のみ折り込まれるようになった。よもやま話では押谷社長が地元の歴史や人物にスポットを当て紹介していたが07年7月からは私が任されるようになった。
 私は記者になった当初から署名入りの記事は遠慮願っており、本紙「メモ帳」では未だに「虎」というペンネームを使っている。「虎」の由来は私が阪神ファンであることと、弱冠、32歳の若さでこの世を去った親友のニックネームを使わせてもらっている。
 入社10年目でついに紙面に名前を入れたが、驚いたのは反響の多さ。会う人に「いつも読んでいるで」「身近に感じるわ」「机の前に貼っているで」など、恐縮するばかり。
 これからは「本業」の記事を書くことに専念し、コラムはわが社の鑑「時評」にお任せしたい。滋賀夕刊は何らかの形で東浅井の読者にお届けできるよう、地域の方のご協力を得ながら配達システムを確立するため鋭意努力していますのでご心配なく。短い間でしたが、愛読ありがとうございました。

2008年03月23日 13:23 |


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