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ねじれ国会、政局展望

 ねじれ国会で政局ががたがたし始めた。
 日本銀行の次期総裁が野党の反対で暗礁に乗り上げたが、それは悪いことではない。
 与野党の合意出来る人事が最高であって、野党が反対している人事案を呑めといっても無理な話で、反対を承知で原案を固執するのは名前の上がった人の面目を潰すだけである。
 ねじれ国会は、与党多数の衆議院ではどんな法律も予算も通るが、野党多数の参議院では必ずしも通るとは限らない。政府と与党はいらいらして、こんなことでは思うようにゆかないからと野党第一党の民主党との間で党首会談をやり、問題解決の協議を始めたいが、民主党は小沢一郎代表への丸まかせに疑心があるから、おいそれと乗らない。
 小沢さんも、いずれ解散があるからそれまでは自分の力を満タンにしておく必要があり、相手の傷口の深まるのを待っているふしがある。
◇こういう政治情勢の中で、ガソリン税の延長と道路特定財源問題が国会で火花を散らしている。
 実は、政府や与党の思うままにならなくなったのが「ねじれ国会」の産物なのである。
 この産物、与党はバカげている、と腹に据えかねているが、野党はここぞとばかり、道路特定財源の無駄な使いぶりや天下り役人優遇の道路関係団体との癒着などを槍玉に上げて、不愉快なぼろを国民に披露した。
◇国益尊重、国民のための政治を考えれば、今度の道路財源問題その他の行政のボロの発覚は昨年の参院選で野党が勝ったお陰ともいえなくはない。
 つまり、変な不適正な国費(税金)の乱費は、ねじれ国会によって明るみに出たといえる。したがって、今、衆議院を解散すれば自民党が負ける公算が強い。そんなアホーな勝負は避けねばならぬ、として、与党筋では任期いっぱい論が台頭している。
 少々、頭を叩かれてもここは我慢に我慢を重ねて、日和を待つのがベターだと考えるのが福田総理や執行部である。
◇一方、国民の側や地方自治体の中には、この辺で政治のあり方を考え直すのがいいのではないか。
 もっと地方を大事にせねばアカン、もっと税金の分け前を地方へ増やさねばアカン、無駄な税金使いや納得のできぬ話がもやもやしているから、大掃除や洗濯をせねばアカン。といった発想で、実力知事のOBや現職らが「せんたく連合」をつくったし、与野党の国会議員もこれに呼応して「せんたく議員連盟」を立ち上げた。
 この「せんたく」さん、これからどんな仕事をするのか、その展望が注目されるが、一つ考えられるのは、与野党の中へ入って政局の動きの鍵を握る可能性である。
 その鍵を行使して「ねじれ国会」を解消しようとするのかもしれない。そうなれば、せんたくさんは政局台風の目となること必至である。
 どうやら、政局台風はだんだん風速を増しつつ大型化するいきおいである。
 それに輪をかけるように、このごろ衆院選の中選挙区復活論が出始めた。これについては次回に述べるが、国民は目を据えて、方向を見間違えてはならない。【押谷盛利】

2008年03月15日 14:02 |


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