みずすましのメッセージ(見聞録)
長浜市内の小学生が水生生物調査隊「みずすまし」を結成して、21年目。地域を流れる川で水生生物や水質を調査し続けている。
川遊びを楽しみながら、そこに生息する生き物を調べることによって、身近な川の実態を知り、自然環境に関心を持ってもらおうと市の呼びかけで始まった取り組み。
毎年、小学4~6年生を対象に隊員を公募し、これまでに延べ2430人が隊員となった。
今年度は新たに浅井、びわ地域の小学校にも活動の輪が広がり、上流から下流に至るまでの河川の姿が明らかになった。
◇この調査は採取した生物の種類によって水の清濁を4段階で判別する。例えば、カワゲラ、トビゲラ、サワガニは「きれい」、シジミは「少し汚れている」、ヒルやミズムシは「汚れている」、イトミミズは「大変汚れている」といった具合。
結果は、▽草野川上流(高山キャンプ場付近)=きれい▽内保町内の生活用水路=少し汚れている▽十一川(南田附町)=少し汚れている▽鬼川(神照小東側)、口分田町の川=汚れている▽大井川(北小南側)=きれい・少し汚れている▽十一川(北星高校付近)=汚れている。
下流ほど水質が悪化していることが、そこに生息する生物の種類からも分かった。
◇調査報告書に寄せられた隊員の声を紹介すると―。
十一川下流を調査した長浜小の隊員は「びんやおかしのかすなどのごみがたくさんある」「川底の石や水をにおうと臭い」と川の汚れを実感。生物採取では「ザリガニやヒル、ミズムシといった汚い川に住んでいる生きものが見つかった」「アユが多く見られたがほとんどが死骸だった」との結果で、COD(化学的酸素要求量)の測定でも水質汚染が確認された。「これからはごみ拾いをして、ポイ捨てせず、捨てようとする人を注意します」「みんな人間が捨てたものだと思うからちょっと悲しくなりました」との感想を寄せている。
他校の隊員は「ガラスの破片や空き缶など危険なものもたくさんあります。人が川にごみを捨てることをやめ、いつまでもきれいで安全で、生きものがいっぱい住める大井川であって欲しい」(長浜北小、大井川)。
「川だけでなくほかの場所の環境も守っていかなくてはいけない」(神照小、鬼川など)。
「川の生き物にとって住みやすい環境が残っている。これからも魚やサワガニなどが安心して住める川を残すため、何をすべきか考えなければ」(南郷里小、十一川)。
「いろんな生き物が一生懸命に生きているのでびっくりした」「川を汚しているのは人間。ごみや汚い水を捨てるけど、それは生物にとってひどいことなんだなと思いました」(湯田小、生活用水路)。
「いろいろな水生生物や魚が見られて、すっごく楽しかった」(上草野小、草野川上流)。
◇調査隊活動の狙いは、子ども達に自然環境を守る意識を醸成することだが、この報告書を読んでいると、川を汚してきた大人達に「川を、自然を大切にして下さい」と訴える子ども達からのメッセージとも受け取れた。
2008年03月07日 15:43 | パーマリンク
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