せんたくと政界再編成
衆議院では与党が絶対多数、参議院では野党が多数。政府提案の法案が衆議院で可決しても参議院で否決されることもあり、いわゆる「ねじれ現象」で、政治の渋滞を心配する声もある。
他方、与党のワンサイドゲームに待ったがかかり、国民のこれまでのもやもやした気分が晴れて、政治の透明化と民主化が進むとして歓迎の声も強い。
◇問題は政党という枠にこだわらず、国益と国民の立場から真摯に政策や国事に取り組むことであるが、民主政治が政党政治である以上、国会議員の脱政党化を要求するのはナンセンスである。
したがって、国民は常に現政権に向かって賛成か、反対かの批判意識を持ち、その気持ちを代弁する政党を支持してゆくのが常道であり、国政が難局や岐路に立つとき、その信、不信、政策を国民に問うのは当然である。政府に対する信、不信、推進しようとする政策への賛否を国民に問うのが解散・総選挙である。
◇今の国会がねじれ国会といわれるのは、3年前の9月に国民の表明した小泉内閣支持の総選挙の結果と、昨年7月に同じく国民の審判した参議院選の安倍内閣不信によるものである。
だから今後の政治は一刻も早く衆議院を解散して、ねじれ解消のため国民の声を仰ぐことである。
◇ところが、衆議院解散近しの声とともに、このところ急に政局再編への遠大な波がうねりを高くし始めた。
一つは、北川正恭前三重県知事や宮崎県の東国原英夫知事らが音頭をとって組織した国民運動組織「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」。今一つは、これに連帯して超党派で政策論争を活発化させようとする自民、民主両党を中心とする衆参議員中心の「せんたく議員連合」である。
この「せんたく議員連合」には自民党から51人、民主党から47人、公明党8人、国民新党1人、計107人が参加して3日旗揚げした。
自民党の中には、河村建夫元文科相、中谷元元防衛庁長官、石原信晃前政調会長、元大臣、その他大臣経験者では菅義偉、保岡興治、塩崎恭久氏ら。有名人では園田博之、小渕優子、片山さつき、橋本聖子、野田聖子、河野太郎氏ら。
民主党からは岡田克也、前原誠司の元、前党代表のほか、野田佳彦元国対委員長、論客枝野幸男、玄葉光一郎、松本剛明前政調会長。滋賀県の林久美子氏も名を連ねている。
◇北川正恭氏については早くから次期総理待望論の候補の一人であり、民主党から入っている大物は反小沢代表の色彩が強いから、ねじれ国会解消をうたいつつ政界再編成の時限爆弾になるのでは、と興味ありげに期待する向きもある。
いずれにしても与野党が激突している国会風景の中で、議員連合の参加メンバーがにこにこと同志の如く同じテーブルについている事実は時期が時期だけに物騒な動きとして注目される。
◇ところで、北川正恭氏らの立ち上げた「せんたくする国民連合」の命名の面白さである。だれが考えたのか知らないが、なかなかユーモラスで面白い。せんたくは洗濯に通じるが、「洗濯」は大賛成である。わが滋賀県からは嘉田知事も参加したが大いによろしい。国の台所も地方の台所も徹底的に洗濯して、きれいにして納税者たる国民が安心して任せられる政治をやってもらいたい。【押谷盛利】
2008年03月06日 13:53 | パーマリンク
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