生活保護で飛行機通院
生活保護を受けている夫婦が、タクシー通院を偽造し、2億円余をだましとっていた、として警察に逮捕された。
北海道滝川市での事件で、逮捕されたのは元暴力団員・片倉勝彦容疑者(42)と、妻(37)のほか、介護タクシー会社・役員(57)と社員(40)の計4人。
生活保護を受けている夫婦は06年から昨年11月までに、実際は介護タクシーを利用していないのに、札幌市内へ通院したように装い、タクシー費約2億円をだまし取っていた疑い。
通院タクシー費は市が介護タクシー会社の口座に振り込み、片倉容疑者はうち7500万円を受け取っていた(10日付赤旗参照)。
◇今度は西へ飛んで大阪府岸和田市での飛行機通院の問題。生活保護受給中の同市の無職男性が、10カ月間、通院交通費約438万円を市から受給していたことが分かった。
この男、飛行機や新幹線で福岡や東京などの病院に通い、市に対しては、よい医師を探して全国を行脚した、と説明。厚労省は通院に飛行機利用を認めたのは極めて異例とあきれ、全国の自治体の交通費支給の実態調査を始めた。
男性は40歳で、10数年前から精神疾患のため大阪府内の病院に通院、06年から生活保護を受け始めた。同年8月東京都内の病院を受診したが「医師と合わない」として同10月からは福岡市内の病院に7回通院、妻が付き添い、大阪空港や関空までタクシー、福岡までは飛行機での往復。
これ以外にも愛知県や神戸の病院に新幹線やタクシーを使って通院、生活保護受給を終える07年3月までの10カ月間に5都道府県の病院で200回以上の診察を受け、総額438万円の交通費を受けていた(10日付、読売参照)。
◇空いた口が、ふさがらぬが、こんな手合いが日本国中に、うようよしているのだから国も地方もどこかで巨額の金が消えてゆく。家を潰す白蟻は現実の対策として殺虫剤の効果もあるが、国や地方の役所に巣喰う白蟻は時には暴力団や変な政治力ともつながって始末におえぬ。
◇日本人の「武士は喰わねど高揚子」のプライドは、いつから、どうなってしまったのか。詐欺やドロボウまがいまでが大手を振って歩く世になった。
「ごまかしてもよい。なんでもよい、おカネになったらえんや」という拝金思想が国中を渦巻いている。
「あほらして働けるかい。生活保護をもらってパチンコへ通っているこの楽しさよ」と、ふざけた笑いが聞こえてくる。
「君さん、頭は生きているうちに使いなはれ。タクシー乗り回して、新幹線使って全国無銭旅行が出来るんやで」と、ほざいている生活保護の偽装病人もいることが分かった。
◇日本全土で、どれくらいの国民が生活保護を受けているか知らないが、本当に気の毒な人なら同情もするが、怠けもので仕事ぎらいな人や、金欲しさにもらえる条件づくに頭や体をつかっている人もあるだろうし、そういう人を食いものにする暴力団もいるだろう。
えてして、役所の中には「形が整っていたら」、「書類が法律や規則にかなっていたら」と、たやすく無理を承知でパスさせる悪弊がある。
一つは役人のことなかれ主義。自らの腹が痛むわけでなし。「かっこさえついていれば目をつむっていよう」の気持ち。このほかに、怖い格好して仲に入る団体の役員や議員らに身のかわいさから彼らの顔を立てる優柔不断。結局、不正腐敗のつけは国民、市民の税金。「蜜をこぼしたら蟻は寄ってくる」。
改革は中央ばかりの話ではない。【押谷盛利】
2008年02月13日 14:27 | パーマリンク
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